花組「金色の砂漠」感想

こんにちは(今日二回目)

全然スカステの録画を見尽くすことができない…(そして増えていく)今日は、花乃ちゃん退団公演でもある金色の砂漠の感想です。

私が宝塚と出会ったのは2018年夏。

そんなわけで、花乃ちゃんはまだスカステの映像(と、zip。花乃ちゃんが出演されていると嬉しくなる)でしか見たことがありません。

ミーマイや仮面のロマネスク、ernest in loveなどを見ていて、とても可愛くて美しくい娘役さんだなぁと思っていました☺️

が、金色の砂漠を見て彼女の印象がガラッとかわりました。

タルハーミネ様

あの明日海りおさんを奴隷として扱い(というか、番手男役さん達が皆ほぼ奴隷とか凄まじい演目だ…)幼い頃の荒い気性の表現(泣き出すところや、怒るところや…)やギィへの想いの表現が的確すぎて、「ああ、こういうった幼少期を過ごしたから今のタルハーミネ様が形成されたんだな」と納得できました。

最後、死を選ぶところも「そうだよね、あのタルハーミネ様なら、そうだよな…」と思わせるというか。花乃ちゃんの役作りと演技力の賜物かと思います。思わず、もっと他のお役も見てみたかったなぁ、なんて。

明日海さんはさすがの一言でした。パワーがありますよねー。同じ人間なのに、人が変わってしまったようになるのも、焦がれた気持ちが憎しみに変わるのも、その変化する気持ちが歌やお芝居全てに乗っていました。重くて深い役をやらせたら天下一品ですね!

激しく燃えるようなギィとタルハーミネに対して、ジャーとビルマーヤ静かで柔らかい愛。恋と愛の違いを見たような気がしました。ギィはいつでもタルハーミネに焦がれていて、ジャーは愛してしまったんだな、と。「兄のように燃えることが出来たら」という最後の言葉が辛かったな…どちらが幸せなのでしょうね。

べーちゃんがあまりにも天使で泣けちゃった。べーちゃんのお芝居っていつも繊細で、心を動かされます。

三女のくり寿ちゃんは勝ち気で強くておてんばで最高に可愛かった(笑)

そして愛といえば、ジャハンギールちなつさんと、アムダリヤのゆきちゃん。

いやぁこの二人の愛は複雑且つ深すぎて…🥺

圧倒的な存在感のお二人が演じられたからこそ、この演目に重みが増したと思います。繰り返す愛憎の中にも、本当の愛は幾つもあったんですよね。いや、愛と憎しみは表裏一体なのかもしれない。ちなつさんもゆきちゃんも立っているだけでオーラが凄くて。二人にしか分からない感情があったのだろうな………

見た後に物思いに耽ってしまう演目は、「良い芝居を見た…」って多幸感が強いです。

この頃に出会っていても、きっと花組を好きになっていたんだろうなぁ。

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