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陳情令ねたばれ感想 24話~29話①

 結構自分を律しながら陳情令を見ていると思うのですが、この沼はね、本当に深いとですよ……。多分、会社勤めとか体調管理が必要なダンスとかやってなかったら、50話一気見とか、やってた気がする……。というわけで、24話から29話の感想です。ねたばれします。二周目の時に真面目な感想を書こうと思っているので、本当に時系列無視の感想です。


 羨羨三歳、めっちゃ可愛い。成人男性がこれをやって可愛いって、どれだけ可愛いんだ。そして思ったのだけれど、魏嬰にとって師姉は姉というより、母親だったのかなあと。魏嬰って明るいし、真っ直ぐ自分の感情を素直に人に伝えられるから、するりと人の懐に入っていける。でも聡明さ故に、「この人は自分にこういう言動を望んでいる」という事を汲める人でもあるから、上手く他人と距離も取れるし無意識にそれをやってしまっているのかもしれない。だから、他人が望まないであろう自分の感情を見せないという事も出来る。でも、それを師姉の前ではしない。心から師姉を信頼し甘えているのが分かる。これはきっと、師姉の前でしか出来ない。それは師姉が心から魏嬰を大切に思っていて、それを魏嬰も分かっているからだと思う。私はこの二人の関係性がとても好きだ。滅多に怒らない師姉が、魏嬰に人として言ってはいけない言葉を投げつけた人間に対して、誇り高く抗議した場面では、魏嬰と一緒に泣いた。あれはね、泣くよ。師姉は、たおやかでとても強い。魏嬰は師姉を守っているけれど、師姉も魏嬰を守っている。その姿は、なんというか自分の子供を守る母親の強さに見えた。

 らんじゃんと魏嬰の「知己」という関係性が柱になっているドラマで、師姉の立ち位置はとても難しかったかもしれない。ここに少しでも「男女間の恋愛感情」が見えたら、なんか違うなって思ったかもしれないし。でもこの二人の間には、本当に家族の情だけがあった。それがね、素晴らしいなと感じたのです。

 乱葬崗から戻って来た魏嬰を、損得勘定や恐れや疑惑の目で見ることをせず、心から心配し、「夷陵老祖」ではなく、「魏嬰」として心から心配していたのは、師姉とらんじゃんだけだったような気がする。再会した時にらんじゃんが強い言葉をぶつけたのも、魏嬰を本気で心配していたからだろうし、魏嬰もそれはちゃんと分かっていたのだろうなあと。だかららんじゃんには、後でちゃんと本当の事を話した。魏嬰の精神で律しているという術の為に「協力させよ」と言い、本当に精神安定の為の琴の研鑽を積むらんじゃんにはね、もうね、「分かりました、貴方様が魏嬰を心配しているのは本当に良く分かりました。私が言うのもなんですが、本当に有難うございます」と、五体投地をしたい気分です。有難う、らんじゃん←だから、立ち位置。師姉とらんじゃんが、魏嬰のトリガーの安全装置だった。でもきっと、らんじゃんは魏嬰を取り囲む周囲の状況が、そんなに甘くない事を感じていたのだろうな。だから、お兄ちゃんに魏嬰を、姑蘇に連れて帰って隠したいって言ったのだろうな。あ、「連れて行きたい」ではなく、「連れて帰りたい」です。ここ、テストに出ます。重要個所ですよー。

 でも本当に私の勝手な、29話まで見た感想なのですが、この時点ではらんじゃんの感情は、本当に「知己」だったのだと思う。大切な友人を守りたいという一心だったのだろうな、と。

※知己=互いに理解し合っている。

 魏嬰はと言いますと私は勝手に、本人は最初は気付いていないけれど実は一目惚れだった説を取っておりまして。ちょっとこれ、論文にしたいですよね。おそらく、陳情令を観た方の数だけ、論文が集まると思う。魏嬰が薄紙をはさまずに、真っ直ぐに感情をぶつけるのって師姉とらんじゃんだけだよなあと思いまして。らんじゃんに対しては、おべんちゃらも言わないし、師姉にするようにちょっと甘えたような表情も見せる。それって、特別っていうことだよね、魏嬰?と、甘味でも食べながら問い詰めたくなります。あと、自分が大切に思っている感情はらんじゃんもそう思っているし、一緒に「一生悪をくじき弱気を救えるように」という誓いだってしたじゃん! という、「お前のもんはおれのもの、おれのものもおれのもの」というジャイアン理論をらんじゃんに時折ぶつける魏嬰が可愛くてしょうがありません。故に、魏嬰はらんじゃんは他人と違う存在という事で証明終わり。ここは、あとでもっとつっこんで書きたい。

 そして、温寧好きな私には、温寧が可愛くて本当に有難うございますという感じです。らんじゃんに水を出す温寧可愛いよ、お水でもいいよ、温寧。

 あと、雨の中、魏嬰を思って涙を流すらんじゃんがあまりにも美しくて、本当に陳情令のキャスティングって素晴らしいなと本気で拝みました。舞台とか見ていても思うのですが、美形同士をペアにしてもそれはそれで素晴らしいのですが、やっぱり相性ってあると思うのです。陳情令は主役のお二人が、とてつもない美形だというのは勿論なのですが、互いが互いの良さを引き出して、1×1=∞にしている感じが凄いな、と。なんかね、宝塚の柚希さんトップ時代の二番手紅さん、三番手真風さんという、タイプの違う美形三人を揃え、その三人の相乗効果でなんか物凄かった星組さんを思ったりしました。陳情令も宝塚も、どうやら沼の底は果てしないようです。

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