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紙ストローについて【福田幸人】

図書館に行く習慣ができました。
通常こういう習慣は2週間もすれば終わるはずですが、僕は借りた本を必ず返すので、定期的に図書館に行くことができます。

図書館ではCDも借りることができます。僕は、TSUTAYAでCDを借りる、パソコンに読み込む、スマホに移して聴くという流れで音楽を聴いています。「おれその曲持ってる」っていう感覚を失いたくなくて小学生の頃から続けています。

図書館では本を読んだりパソコン作業をしたりと、有意義な時間を過ごせますが、残念ながら図書館では図書カードを使うことができません。

だから本屋さんに行きました。

4月からずっと気になっていた本屋さんがありました。節約のために行かないようにしていましたが、財布に入っていた図書カードが背中を押してくれました。

本屋さんのガラスに片側二車線を挟んでもわかるほど大きな「SALE!」が見えました。靴屋さんでしかみたことないSALEです。ワクワクです。

店に入ると閉店SALEだとわかりました。30年ほどの歴史がある本屋さんで、中の柱にメッセージが書かれた付箋がたくさん貼られていました。閉店するなんて全く知らなかったのに、急に寂しくなって店内を歩き回りました。SALEになってたのは文房具とかブックカバーとかの本以外のもので、もうほとんどなくなっていました。さすが30%OFF。

図書カードを使って定価で本を買いました。ずっと財布にいた図書カードともお別れです。引退する鈴木おさむさんの本を閉店する本屋さんで買いました。寂しいです。

一度帰宅し、買った本を読み終え、その衝動で家を出ました。

マクドナルドに行きました。マクドナルドは図書館と違って騒がしいですが、図書館にいると騒がしさを求めてしまいます。

今年に入ってからマクドナルドでイヤホンをつけるのをやめました。それまではずっとイヤホンで音楽を聴きながら何か作業をすることが多かったのですが、一度イヤホンを忘れた時に隣に座っていた女子高生の会話が面白くて、それ以来聞こえる会話は聞こえるようにしています。

今回は僕が席について10分後ぐらいに、隣の席に20代くらいの男女2人が座りました。お互いに敬語で話していてちょっと距離がある感じでした。なかなか会話も弾んでいない感じでしたが、途中で女性が「一旦自己紹介しますか」と提案したので、ちゃんと聞くことにしました。その後少しずつ会話が弾み出して、しばらくすると男性が飲み物を全部飲み干す音がしました。

「僕紙ストローだけはどうしても許せないんですけどどう思います?」「私もです」そこから会話のテンポが上がりました。紙ストローが男女を繋ぎました。改めて紙ストローすごいなって思いました。

僕は比較的と初期の頃から紙ストローのことを応援していると自負しています。周りのみんなが嫌いって言うから好きって言ったのがきっかけでした。紙ストローへの世間の評価はいまだに厳しいです。アンチコメントが減る気配がないです。隣の男性は、蓋がプラスチックだからストローと蓋を同時に捨てられないのが面倒臭いという理にかなった悪口を言っていました。

もしかしたらプラスチックのストローに復活して欲しくて、紙ストローの悪口言ってる人もいるかもしれません。復活して欲しい気持ちはわかります。日本中が望んでいます。復活したら日本が明るくなると思います。

でも今頑張ってるのは紙ストローなんだから。プラストローと比較して悪口言うのは違うでしょ。みんなで紙ストローのことも称賛しないと、プラストローも復活しにくいはずです。

だから僕は紙ストローを応援します。僕も応援されるように頑張ります。

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