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講演会を終えて&お約束した配布資料。

11月30日に登壇したギフテッド応援隊主催の講演会「今こそ知っておきたいギフテッドの基礎知識&家庭で実践できるSEM」を無事に終えることができ、ほっとしています。関東や関西など遠方からも足を運んでいただいて、びっくりというか恐縮ですが、それだけギフテッドやギフテッド教育に関する関心が高まっているのか、あるいは生の情報を得る機会が不足しているのか…

いずれにしても、私にとっても とても有意義で刺激的な機会となりました。ありがとうございました。

応援隊のボランティアスタッフの皆さんのチームワークが(これは準備段階からですが)とにかく素晴らしく、又、当日緊張していた私への細やかであたたかな配慮も完璧で、本当に助かりました。

今回、今後の参考&向上にとアンケートをとらせていただきましたが、とくに前半は超絶早口で駆け抜けてしまったにも関わらず、「全体的に満足だった」という方が多くて、皆さん(かなり)お優しいと思いました。「講師が早口過ぎた」と同時に「内容は明確だった」「講師の声は聞きやすかった」という項目にも丸をつけられた方が意外にも多くて、興味深かったです。「講師が早口過ぎた」が故に「声が聞きにくかった」「内容がわかりにくかった」という方が皆無だったのも予想外でした。

それでも私の超絶早口は永遠の課題ですね…(スミマセン…)

私の講演会では「ギフテッド個人/心理学観点」より「ギフテッド教育&SEM/教育学観点」に比重が置かれているからだと思いますが、今回皆さんが新たに学んだという項目や今後深堀りしてみたいという項目でも「ギフテッド教育」や「SEM」についてが多かったです。

わかりにくかった項目で断トツだったのは「レンズーリ先生のSEMについて」でありました。これは、自分をかばうわけではありませんが、先生のギフテッドネス(教育学ではギフテッドネス=主に才能)に対する考え方や、三輪概念/Three ring conception of giftedness(これは “クリエイティブでプロダクティブな才能” における概念で、アカデミックな才能における概念でも誰がギフテッドかと判断するための認定モデルでもありません)、そしてSEM自体が、そもそもアメリカ現地のギフテッド教育教師にとっても正確に理解するのがなかなか難しい、ということにも起因してると思います。(私もまだまだ勉強中…)

今後希望する情報、というのに「成人したギフテッドや未就学のギフテッドの子どもへのアプローチ」「ギフテッドの子達が大人になったときの様子」「ギフテッドに関する日本国内情報」などというのがあって、なるほど、私自身あまり考えたことがなかった事柄だったので、おもしろい!と参考になりました。日本国内情報に関しては、私より(例えば)ギフテッド応援隊の皆さんのほうがお詳しいでしょう。。

期待する今後のサービスでは、多かったのが今回のような講演会やワークショップの開催、次にSEMスクール(アフタースクールやフリースクール等)でした。意外に少なかったのが個人相談やオンラインでの講演会でしたが、個人相談に関しては、私が国内情報に疎い and/or 心理専門じゃないから、でしょうか (^^;;  又、オンラインにて講演会に参加できないか、と事前に海外在住数名の方から問われたことを考えると、やはりオンラインでのニーズはあるのかもしれません。

長時間の講演のあと、アンケートにまで時間を費やしてくださり、ありがとうございました。アンケート結果が今後を考えるうえでもとても参考になったため、私自身、いつもスルーしているホテルやレストランのアンケートに答えるべきだなぁとも思ったりして…実際こちらの要望が反映されるかもしれませんものね!

今回は、親御さんからの声はもちろん、医療や教育の現場で実際働かれている方々、教育委員会や市議会の方々からもお話が聞けて、新鮮かつ刺激的な一日となりました。やはり私は普段アメリカのギフテッド教育関係者(保護者、教師や教授)から “アメリカのギフテッド教育における現状や問題” しか耳にしない環境にいるので、改めて、自分は日本の社会に根をおろして生きてないんだということを痛感しました。そういうチョイスをしてきたわけですが、実際それが日本在住ながら可能だったことを実感し、なんと形容していいかわからない不思議な感覚に陥っています。(どうでもいいひとりごとですが…)

レンズーリ先生らの提唱するSEMが、導入可能か否かは置いといて、とても好意的に受け入れられたことは単純にものすごく嬉しく、早速UConnの皆さんに報告しようと思っています。

UConnだけでなく全米のギフテッド教育研究者らのあいだでも、昔ながらのセレクティブなギフテッド教育から、個人それぞれのその時々のニーズに合わせたインクルーシブな才能伸長教育(differentiationやtalent development)にシフトさせたい流れが強くなってきているように感じることが最近多いですが、実際の学校や教育現場ではもう少し時間がかかるかもしれません。

Gifted education in America is finally moving past its legacy of inequality

インクルーシブといっても、能力やポテンシャルが高い(と認められた)子達のチャレンジングな教育を受ける権利を奪うわけではなく、どうしても見過ごされてしまう貧困家庭や移民、マイノリティの子達の才能をなんとかしてすくいあげよう、という意味でのインクルーシブなのですが、記事にもあるように、現場ではまだ受け入れられにくいようです。

…と脱線してしまいましたが

講演会当日に配布資料としてお渡しできなかった一枚は(↓)こちらです。

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こちらはGilbert Supporters of the Giftedというサイト内の2016年4月26日のブログに記載されていたマップから引用させていただきました。

個人的には課題の残る内容ではありましたが、ギフテッド応援隊のボランティアスタッフの皆さんの素晴らしいチームワークにより、総合的には多くの方に満足いただけた講演会になったと思います。寒いなか足を運んでいただき、ありがとうございました。。

個別にいただいている質問は、ギフテッド応援隊東海支部を通して回答いたします。師走ということで少しお時間いただくかもしれませんが、よろしくお願い致します。


Reference
Gilbert Supporters of the Gifted. (2016, April 26). Will the new state budget include funding for gifted education?? [Web log comment]. Retrieved from
http://gilbertgifted.blogspot.com/2016/04/will-new-state-budget-include-funding.html


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