雛納め

ひな祭りが終わった。
三月三日は
元々は上巳(じょうし)という五節句の一つだった。
男女を問わず身体の穢れを祓うため
息を吹きかけ厄を移した人形(ひとがた)を
川に流した風習だったそうだ。

飾った雛人形は雛祭りが終わったら早く仕舞わないと
結婚が遅れるなどという
娘の健やかな成長を願って
雛を飾るのは楽しい 色とりどりの雛菓子やちらし寿司
愛娘の成長を見守り 夢が膨らむ
そして
華やかな雛祭 が終わる 

来年の出番まで 再び箱の中にもどる雛たち。
柔らかな和紙で顔を包み
樟脳を忍ばせて 桐箱に納める
その工程の一つ一つが
いとおしい思い出となる。



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