LifeClips再録⑧

【何の配慮もいらない自由極まる音楽の話〜山崎まさよし編〜】
2020/03/05

めちゃくちゃ好きだったんですよ、山崎まさよしさん。多感な時期って言うんですか、中高生の頃、私の青春はそのほんの手前で知ってしまった「山崎まさよし」によってアコギ一本弾き語りスタイルになりました。

平井堅さん、今回も親しみと尊敬を込めてKENと呼びますが、「山崎まさよし」の始まりもKENのそれと同様に実にぼんやりとしています。
何きっかけかよくわかりませんが、大方アレでしょう、彼の代表曲といえば「one more time, one more chance」あたりを聞いたのでしょう。いや違うな、私は「山崎まさよしのギター」に強く反応した覚えがあって、まあよく覚えていませんがとにかく一曲でも多くの山崎まさよしに触れたいと思い中学生の頃既にリリースされているたくさんの彼のCDの中から初めて手に取ったのが「ONE KNIGHT STANDS」、ライブ音源集でした。

ハロプロだあゆだ宇多田だ等と女性アイドル女性シンガーの勢いが凄かった時代を経て、モー娘。とかめっちゃ歌ってた時代を経て、初めて触れたアコースティックサウンド全開のライブ音源は衝撃でした。なんだこれ!カッコ良さの次元違くない?ギターってこんな音出るの?オシャレ〜なメロディに特徴的な声、中でも一番カッコ良いのはリズムでしょうか、ギターテクを支えるリズム感があまりにもカッコ良くて「あんな風になりたい!」と強く思ってしまった15の朝だか昼だか夜でした。

高校に入ってド安い入門アコギを買ってギター始めるんですが、不真面目だったせいで未だにコード弾きくらいしかできません。けれどもそれでも山崎まさよしスコアブック(簡単アレンジ)を広げてああでもないこうでもないしながら指先真っ赤に腫れ上がるまで何時間も何日も向き合って、次第に指先の痛みにも慣れて、深爪が当たり前になってギターに乗せて歌うことが楽しくて仕方がなかったあの頃はかけがえがないなと思うんです。

でもね、人間って変わるものです。
あんなに情熱を傾ける原動力になった「山崎まさよし」を、ある時を境にぱったりと聞かなくなりました。

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