LifeClips再録11

【何の配慮もいらない自由極まる音楽の話〜山崎まさよし大ドンデン返し編〜】
2020/10/11

なんかチケットサイトからメール来たな〜まあでも世間のムード的に行こうと思わないしな〜とどこぞのヤギさんよろしく読まずに食べた、と洒落込もうとしたある日のことです。未読のままゴミ箱へ直行するはずだったメールに、「山崎まさよし」の文字列が。
読むだけ読むかと開いてみると、中野でのライブのチケット予約のお知らせでした。
行けないよな〜捨てよう、あれ、そういえば前にも同じメール来てなかったか?と思い出し、文面をよく読んでみると、

「配信視聴権」

配信…!?
会場行かなくても良い!?

気がつくと無事決済を終えていました、ナイスタイミング、この熱量を持て余すことなく今年中に発散できるぞ!
こうして今まであえて避けて通ってきた(※いつぞやの投稿参照)ライブに、去る10/7、ついに身を投じました。結論から言えば高い音が出せていなかったとかMCが予想以上にぐだぐだしていたとか流石に年取ったなとか多少のがっかりポイントはありましたが、それを上回る渋さとカッコ良さを味わうことができました。

配信ライブでの一番の収穫は、オープニング曲
「Find Song」です。
アコギ弾き語りのオープニングアクト、声が出なかったり音が外れたりすると粗が目立ちやすいシンプルな構成は緊張感がありました。
それでもこの曲はアコギ弾き語りで聞くべきだと思いました。CD音源では滔々と語るように流れのある曲ですが、アコギ弾き語りでは訥々と不器用に語るように言葉を絞り出す様があまりにもグッと来ました。
シンプルな構成で訴えかける歌詞のストレートさ、「あなただけを愛し続ける」と音を紡ぐ左手の薬指の指輪が眩しかったです。

MCだって、ソーシャルディスタンスだの歓声が上げられないだの制約付きのライブですから、今までと雰囲気が違ってやりづらかった所為でぐだぐだしてしまった訳で。
双方向コミュニケーションが取れなければどうしたって一方的に投げかけるだけになってしまう、目の前にたくさんの人がいるのにマスクで表情もわからない、さぞやりづらかったことでしょう。
そんな中で、しかも画面越しではありましたが、それでも「山崎まさよし」のカッコ良さは何年越しにこの胸を打ちました。

三つ子の魂百まで、ではないですが、おそらくこれからも私は時折見失って寄り道して振り返って手を伸ばして何度でも感動し直して「山崎まさよし」を味わい尽くして生きていくのだと思います。結局ここに戻って来ちゃうよな〜の、「ここ」のいくつかある中のひとつが「山崎まさよし」です。
それがわかったことが今年の大きな収穫です、幸せな年だったと振り返る日が楽しみです。

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