見出し画像

【基礎用語解説】UFS

Universal Flash Storageの略で、EDECが規定する最新の内蔵メモリー規格である「UFS 2.0」インターフェースを適用した次世代の超高速フラッシュメモリのことです。

シリアルインターフェースを採用し、全二重通信を用いているため、ホスト機器との間でのリード・ライトの同時動作が可能です。

UFSの動作イメージ(引用元

この「リード・ライトの同時動作が可能」という点がUFSのポイントになります。

従来のeMMC(embedded Multi Media Card)パラレルインターフェースは、データを一度に一方向にしか転送できないため、読み書きが同時にできませんでした。

UFSの場合は読み書き専用の経路があるLVDS(Low-Voltage Differential Signaling)直列インターフェースがあるため、読み書きを同時に行う双方向コミュニケーションが可能になっています。

また、UFSは、SSDに備えられている速度加速機能である「コマンドキュー(Command Queue)」を適用しています。 コマンドキューは、複数のコマンドを同時に処理する技術で、内蔵のメモリーカードの性能を最大化するために用いられる技術です。

この2つの要素が組み合わさったUFSは、eMMCまたは外付けメモリーカードに比べて、速度と消費電力が大きく改善しています。

UFSの進化
2011年にUFS1.0がJEDEC標準規格(JEDSD) 220として、2013年にUFS2.0と周辺規格であるUFS UME(Unified Memory Extension)1.0がJESD220B、223-1として公開されました。

USF以後の数値が大きくなるにつれて、データの転送速度(読み書き)が高速になります。2024年5月現在では、UFS4.0が最新世代であり、4640 BM/sのデータ転送が可能となっています。

UFSの進化(引用元

参考文献

#半導体 #半導体関連 #半導体株 #半導体って何 #半導体の基礎


よろしければサポートもよろしくお願いいたします.頂いたサポートは主に今後の書評執筆用のために使わせていただきます!