見出し画像

【基礎用語解説】半導体製品

一口に半導体製品といっても様々な種類があります。世界半導体市場統計(World Semiconductor Trade Statics: WSTS)の定義に従うと、集積回路(IC)とIC以外に分けられ、さらに細かく7種類に分類されます。

  1. IC-ロジック
    CPUGPUなどの演算を目的とした半導体群

  2. IC-メモリ
    DRAMフラッシュメモリ等、情報の記録を目的とした半導体群

  3. IC-マイクロ
    マイクロプロセッサ(MPU)等、ソフトウェアプログラムの命令で動き、演算を行う半導体群

  4. IC-アナログ
    デジタルーアナログ信号の変換を行う半導体群

  5. オプトエレクトロニクス
    CMOS等、光を電気信号に変換することを目的とした半導体群

  6. ディスクリート
    家電、照明等、1つの半導体素子で構成される単純な半導体群

  7. センサー
    物理化学的な現象を電気信号にして取り出すことを目的とした半導体群

製品別のシェアを理解するために、WSTSが発表した最新の2023年秋季の製品別市場予測を以下に示します。

世界製品別市場予測(WSTS)

ここでTotal ICとは、上記IC系をすべて合算した値です。図より、ICが市場の中で大きな規模を占めていることが分かります。

さらにICを個別に分類したのが以下の図です。

IC製品別市場予測(WSTS)

年によって変動はあるものの、メモリとロジックの割合が大きいことが分かります(2023年にメモリは大きく減少しているが、2024年は+44.8%の市場規模増加が予測されています)。

結論としては、7種類の半導体製品に分類され、全体としてはIC製品が市場を占めており、その中でもメモリとロジックの割合が大きいと言えます。


参考文献

世界半導体市場統計(WSTS) (jeita.or.jp)

よろしければサポートもよろしくお願いいたします.頂いたサポートは主に今後の書評執筆用のために使わせていただきます!