立花ハジメという南洋の孤島

とにかく聴いて欲しいな、立花ハジメの1983年のアルバム『Hm』(エイチマイナー)。

ピカソがアフリカに出会い、ゴーギャンがタヒチに移住し、YMOが中国だったように、そこで立花ハジメは南方ジャングルを小脇に抱えて登場する。

それは誰だってなにかを感じることからなにかを始めるということだ。

そして“Arrangement”がボクを包み込む。

それはボクの中のなにかを動かし、その動きがボクの行動を生む。その際なにかを把握したり整えたりする必要はないんだと感じる。池田清彦が「布置」と呼ぶものがここにあって、それが音もなく作動しているんだと思いみなす。

さあ行こう。

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