ミッドナイトインパリ
タイムスリップ型ラブコメディ。
オープニングがいいよねー。
ギルが歩いたであろう場所がワンカットで続々と続いていく、theパリなところも、どこぞの路地裏も。そんな景色が連なってパリを構築してるんだよなーと。
路地裏って怖いけど入りたくなる雰囲気だしてる。高架下のトンネルとかも。
緊張感が手軽に体験できるいいところ。
ほんで、話は
ギルは婚約したイネスとその両親とパリへ旅行に。ギルは脚本家としての仕事をしていたが、つまらない内容に辟易し、小説を書きたいと言いだす。それも、このパリに住んで。
周囲からは笑い話で済まされていたが、当の本人は大マジだ。
パリに来たのは両親との懇親を深めたり、新しい家の調度品を探しににきていたから。ギルはそんなことはどうでもよくて、イネスとパリをゆっくり観光したい。歴史に残る建造物やお店をめぐっていたかったのだ。
そんなときイネスの知人であるインテリ男とその妻と一緒にベルサイユへ行こうと。そこではインテリ男の知識をひけらかすだけの旅となり、ギルはもう帰ると言い出す。
そんな帰り道、古いプジョーがギルの前に止まる。車内は酔っ払いが乗っており『お前も乗れよ』と。怪しい雰囲気ぷんぷんだったが、その車の行き着いた先はバー、その中にはフィッツジェラルドやゼルダ、1920年代の偉人ばかり、あたふたするギルは言われるがままに帯同して偉人たちに会っていく。本で読んだその世界を作った本人に。興奮覚めやらぬなか、現代へ。
現代では相変わらずイネスに言われるがままについていく。
そこからまた過去の世界へいくが、そこにはピカソやヘミングウェイ、ダリにも会い、この強烈な個性達との出会いが事態は好転?していく。
どの時代も過去の遺物や文化を称え、あの時代は良かったと。それは現在まで繋がっている。
どこの街にも多彩な人物が集まり影響を受け合って大きな塊や爆発は、外に放出される。
世界的に見てもパリはその爆心地として他を圧倒していたのだろう。
結局のところ、人は不満だらけで生きていてその吐口が絵画や文学となり、それがビジネスともなる。 ビジネスはスピード結果が全てだが、芸術作品だけは流行りというものを感じさせない。
駄作であっても見る人で評価が変わるなど、万人性だけが良さとならない。
兎角、魂を込めた作品にはそれを感じ取れる人が一定数発生するということ。
愛は死を忘れさせてくれる。ヘミングウェイ
こんな熱い言葉産むにはどんなに過去があったのか。
強くなりたいですな。男として。
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