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【ディープ鹿児島】#001:くろいわラーメン

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「どこのラーメンが好き⤴?」
「オイは、こむらさき。」
「オイは、やっぱい、ざぼんやっど。」
と、鹿児島の人に好きなラーメン店を訪ねると、なかなか話が終らない。

私は、くろいわ派。たまーに、与次郎のざぼん派。飲んだ後のシメはのり一派。どこのラーメン屋さんももちろん美味しい。私の場合は、それに加えて、店の雰囲気やカウンターの向こう側で繰り広げられる調理工程も選定の項目の一つになっている。ラーメンが出来上がるまでの時間、お店で働く方々やお客さんたちの人間模様を考えるのも楽しい。

さて、くろいわ。基本、柔らかめの麺だが、硬めに頼んでも美味しい。卓上に置いてある大根の漬物を口直しにつまみながらラーメンを食べる。最近、この漬物の塩分が強くなってきたようなので、お茶もお忘れなく。

お店に入ると、入口のレジで食券を買う。席に座ると食券をカウンターの上に出す。ラーメンを待つ間に、小皿に漬物を4,5切れ出しておく。塩分が薄い場合は、卓上にある甘めの醤油をかけても良い。

しばらくすると、もやしの沢山のったラーメンがカウンター越しにやってくる。まずは、れんげをとって、スープを飲む。トンコツベースの旨味のあるスープ。そう、これこれ。たっぶりの青ネギが爽やかさを揚げたネギが香ばしさを添える。(ネギが苦手な方は「ネギ抜き」できます。)

スープの中で麺を泳がせて、麺をすする。旨い。麺ともやしを食べていると、中からトロトロのチャーシューが顔を見せる。柔らかくて、豚本来の味のするチャーシューだ。麺、麺、トッピング、スープ、麺、麺、スープ。というリズムで食べていると、あっという間に完食。

ちょっと水を飲んで心を落ち着け、確認するかのようにもう一度スープ。よしよし、旨い

紙ナプキンで口を拭いて、カウンターに器を戻し、「ごちそうさまでしたーー。」と席を立つ。かなり高齢になった大将や、出前に走るケンちゃん、レジのおかみさん、中のおばさんたち。皆さんの顔を眺めて、店を出る。

くろいわに行ったなら、是非買って帰って欲しいのが「焼き豚の切り落とし」(400円)。ご飯の上にのせて、白髪ねぎと卵黄をトッピング。鹿児島の甘い醤油をひと回し。これで劇的にうまい焼き豚丼ができる。おススメです。
あー、くろいわ行きたくなってきた!

#ディープ鹿児島

Photo & Text by 勝 眞一郎

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