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【SELFの本棚】#011 かなりマニアックな飛行機豆知識  中井惣一著

(文:SELF編集部 かつ しんいちろう)
今回、私がご紹介するのは、現役のJALの一等航空整備士が書いた技術解説本です。技術解説と言っても難しい用語の羅列ではなく、素人でも分かりやすいようにイラストを中心にやさしく解説をしています。

私たちが普段乗る飛行機がどのようなしくみで動いているのか?トイレで流した水はどうなってる?インターネットってどうやって機内でも使えるの?酸素マスクのしくみは?などちょっと気になることもたくさん書かれていて、どのページも飽きることがありません。

それもそのはず、本書のもとになったのは、

作者が航空整備士として高松空港に赴任していた2011年から2017年にかけてご搭乗いただくお客様向けに航空機の仕組みや機能について解説しようと配布していたパンフレット

だからです。

最近の話題の感染症対策で飛行機内の空気が2~3分で入れ替わっていると言われるのは、どのようなしくみか?

日本環境設計の岩元会長らと取り組んだ「衣料品の綿から製造した国産バイオジェット燃料でのフライト」ってどうやったの?


機内の安全説明で「酸素マスクが降りてきたら、強く引っ張って、自分のマスクを外して装着してください。」と言われる「強く引っ張る」の理由。などなど、酒場で嫌がられるオジサンたちのうんちく話に使えそうなトリビアがいっぱいです。

現役の整備士だから書ける、しっかりとした知識に基づいた、やさしい解説本。手書き風フォントで読みやすい内容です。機内で読むと色々気になるので、是非、地上でお読みください。


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