【SELFの本棚】＃040 13歳からの地政学
(文:ふるかわりさ)
お兄ちゃんと妹の2人が、ある日「カイゾク」という謎の紳士に出会い地政学という学問を教わる過程で、学ぶことや生きることなどについて深く考えるようになっていくという、物語仕立てのストーリーです。
タイトルに「13歳からの」とありますが、おそらくもっと小さい子でも楽しみながら内容を理解できると思いますし、逆に大学生や大人でもハッとさせられるような内容が多く詰まっていると思います。
子どもでも理解しやすく、読み進めやすい(カイゾクからの)問いをベースにストーリーが進んでいくのであっという間に読めます。
なぜアメリカはずっと強いのか、なぜアフリカはいつまでもお金がないままなのか。核兵器を「ただ持っている」だけでなく、本当に使える状態で保有するにはどんな条件が必要なのか。「海」が政治にどれほど大きな意味を持っているか等。読む前と後とでは、世界の見え方やニュースを理解する深さなどがグッと変わりそうな一冊です。
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