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心の闇の除菌ジェル・ツール編15【仮の死(Fictional Death)を体験する】

アニメ『風の谷のナウシカ』の中で、主人公ナウシカが裸になり、丘のくぼみの草のベッドでしばらく眠ったあと、再び起き出し戦闘に向かうシーンがあります。

夏目漱石の『こころ』では、「先生」と呼ばれる登場人物がやはり素っ裸になって海に入るシーンが描かれます。

人は「自分がいつか死ぬことを知っている」唯一の生物です。いつか死ぬとわかっているのに、なぜ人は仕事や子育てや他人を助ける慈善事業や、いろいろなことを頑張るのだろうと思うのですが、それは逆で「いつか死ぬとわかっているから頑張れる」のかもしれません。その意味で「死から導かれる生き方」というのは確かに存在します。

「ぐっすり寝る」というのもある意味、死の疑似体験ですが、瞑想も良いでしょう。お釈迦様は弟子から「死とはどのようなものですか?」と聞かれた際に、「人は瞑想以上のことは体験し得ない」と答えたそうです。ただし瞑想にも気をつけなくてはいけないことがあります。ネガティブな感情の時に瞑想を行うと、その感情が増幅してしまいます。そんな時は、[ツール8・軽く疲れる]をやってから瞑想に入ることをオススメします。負の感情をある程度、相対化(その人にとってどうでもよくすること)させることができます。

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