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酒呑童子がラッピングカーに!? 京都福知山市のチャレンジ

「大江山の酒呑童子伝説」といえば、漫画や小説などでなんとなく概要を知っている人もいることでしょう。また、そこまでいかなくても「酒呑童子という鬼がいた」ということくらいは昔話などで知っているかもしれません。この酒呑童子伝説で知られる大江山は京都の与謝野町、福知山市、宮津市にまたがる連山なのだそうですが(※Wiki調べ)、このうちのひとつ「福知山市」ではこの度、酒呑童子伝説にあやかった「鬼タク 特別仕様車」というラッピングカーの運行を2月2日の「鬼の日」より開始した、とのニュースが出ていました。


福知山市Webサイトより

この福知山市の「鬼タク」については、「タク」という文字から一般的なタクシーを想像してしまいますが少し違います。

福知山市のWebサイトによると、この大江地域は過疎化・高齢化が進んでいるために移動手段が確保できず生活するのも難しくなっているとのこと(要は車なしでは生活できないような地域であるということ)。そのため、地域住民の自家用車による送迎サービス「鬼タク」が令和3年の7月から行われているそうです。

元々は地域住民の生活移動手段としてのものだったそうですが、今は観光者でも利用できるものとなっているようです。一般的ないわゆる「タクシー」とは異なるため、利用料金もちょっと変わっています。

「鬼タク」の利用料金

  • 生活利用(大江地域にお住まいの方で会員登録が必要)……お一人片道400円

  • 観光利用……お一人片道800円

「乗っている時間(距離)」によって料金が変わるタクシーとはこのあたりが異なりますね。料金を一律にしているのは生活利用者の方が利用しやすいようにと考えてのことでしょう。また一人あたりの料金なので、「相乗り」であっても人数が増えればその分だけ料金も増えます。これも通常のタクシーとは違いますね。


今回のこの「酒呑童子のラッピングカー」は、観光客を呼び込んでより地域の活性化を目指そうという動きの一環なのでしょう。ちょっと“おっかない”イメージのあるこのラッピングカーですが、話のタネに、また「酒呑童子」などの各地の鬼伝説に興味があり「酒呑童子の里」を訪れてみようとお考えの方などは、この「鬼タク 特別仕様車」を利用してみてはいかがでしょうか。

利用には事前の予約が必要で、運行日・運行時間なども決まっておりますので、ご利用の際には福知山市のWebサイトなどで詳細を確認してからご利用なさってください。


日本には各地に鬼の伝説があります。それぞれの地域に合わせた鬼のラッピングカーなどができれば、相乗効果でもっと面白くなりそうですね。


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