見出し画像

「ダイの大冒険」スピンオフの魅力 魔道士マトリフの物語

「ダイの大冒険」のスピンオフ作品として連載中の漫画「ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」という作品があります。「ダイの大冒険」でも人気のあったキャラクター「アバン先生」の若い頃の物語を漫画化したもので、原作は「ダイの大冒険」から引き続いて三条陸さんが担当されています。


連載の方は読んでおらず、僕はコミック勢(コミックが出たら買って読む派)なのですが、これがけっこう面白くて元々僕は「ダイの大冒険」のファンということもあり、1巻が出た頃からずっと買い続けています。

ちなみに今月(8月)も最新刊の8巻が発売されたばかりです。


この「勇者アバンと獄炎の魔王」は主人公であるアバン先生(勇者アバン)の活躍を本来楽しむものだと思うのですが、僕としてはもう一人の主人公(と勝手に思っている)である大魔道士マトリフのエピソードをこそ、むしろ楽しんでほしいと思っています。


大魔道士マトリフとは

「ダイの大冒険」において魔法使いポップの師匠となり、ダイたち勇者パーティの導き役としていろいろと尽力してくれた人物です。

「勇者アバンと獄炎の魔王」では、勇者アバンパーティの頭脳労働担当として作戦を立てたり、莫大な魔法力で仲間を助けたりといった役割を果たします。

強敵を前にするとすぐに逃げ腰になってしまうポップを、精神的にも魔法の技術的にも成長させるきっかけとなった人物で、老人でありながら「ダイの大冒険」の中でもけっこう人気のあるほうです。


若い(?)頃のマトリフの活躍が見れる

「勇者アバンと獄炎の魔王」でも初登場時から既に老人といえる年齢ですので、“若い頃”とは少し言い難いのですが、「ダイの大冒険」と比べてもはるかに多くの戦闘シーンが描かれています。

強さ的にはもうほとんど完成されているようなものなのですが、「ダイの大冒険」でもさまざまなシーンで決め手となった魔法「メドローア」がどのようにして生み出されたか、そのきっかけは何だったのか、といったところも語られています。

「ダイの大冒険」のときに、「もうちょっと“師匠”の活躍シーンが見たいなぁ」と思っていた方は多いのではないでしょうか。

かっこいいところも、ちょっと残念なところも含めてこの「勇者アバンと獄炎の魔王」なら多くを見ることができますよ。


マトリフ師匠の恋物語も……?

「ダイの大冒険」のファンの方には、「勇者アバンと獄炎の魔王」についても全巻を順番に楽しんでもらいたいと思っていますが、実は第5巻では大魔道士マトリフがかつて若い頃修業した地と、そこでちょっと「いい仲」になった人のことも語られます。

マトリフ師匠に関するものとしては、意外とも思えるアプローチからのエピソードとなりますので、この5巻はぜひ読んでみてほしいですね。


今回は以上になります。

「ダイの大冒険」において主人公ダイの相棒としてもう一人の主人公がポップであったように、「勇者アバンと獄炎の魔王」では勇者アバンを軸に物語が展開しつつも、大魔道士マトリフという魅力のある人物からも目が離せません。

「ダイの大冒険」のファンの方でまだ未読の方はぜひ読んでみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?