本人出演のCMでも頑張っていた湯川専務が亡くなっていたとのこと
昔からのゲームファンであればよくご存じのあの方、元セガの湯川専務(湯川英一 氏)が約一年前の6月に亡くなっていたことが週刊女性PRIMEにより明らかとなりました。
湯川専務といえばやはりあのドリームキャストのCM。
当時専務だった湯川さん本人が出演し、「セガなんてダサい」「プレステのほうがおもしろい」などと子供たちに言わせる自虐的なネタでかなり有名になりました。
そもともドリームキャストというハードは、そんなに悪いハードではありませんでした。いやむしろ、インターネット接続のためのモデムを標準で搭載していたり、いろいろと革新的なゲームハードだったと言えます。
発売されたゲームも、ナムコのソウルキャリバーやカプコンの格闘ゲーム系各種、そしてインターネット接続を最大限に生かしたファンタシースターオンラインなど、良いゲームも多かったのです。
ではなぜあんな自虐ネタまでしてなんとか売ろうと頑張らなければいけなかったかというと……タイミングが悪かったとしか言いようがないのですが、後から発売されたPS2に魅力的な要素が多かったということもあるんですよね。
純粋にゲーム機の性能という部分だけで見ればこの二つにそれほどの差はありません。
しかしながらPS2は、
下位互換があり、PS1のソフトをそのまま遊べる
なんといってもDVDが再生できる
この二つが大きかったですね。
新しいハードが出てしばらくはゲームが揃わない。これはどの会社であっても避けては通れない問題ですが、元々持っているゲームが遊べるんならそれだけでも良かったりしますよね。
そして当時としてはまだ珍しかったDVD。DVD再生機器を持っている人なんてまだそれほどいなかった頃に、ゲーム機としてのPS2を買えばDVDまで見れるというのはやっぱりどう考えても魅力なんですよね。
こんな感じで苦しんだドリームキャストですが、湯川専務は頑張っていました。実際、あのCMがきっかけでドリームキャストを買ったという人もいるのではないでしょうか。
それでも成果は芳しくなかったようですが……。
(※ちなみに僕はこのCMが出る頃には既にドリームキャストを持っていました)
湯川専務の死が公表されていなかったのは、遺族の意向だったようです。
いろんな著名人の方も、今回のことがきっかけで初めて知った、という人が多かったようで、ツイッター上では湯川専務を偲ぶツイートが多く上がっています。
セガとかドリームキャストと関係なく、そのお名前が一人歩きするほど有名になった湯川専務。
ご冥福をお祈りいたします。
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