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SF漫画・アニメに松本零士さんが与えた影響

SF漫画の巨匠、松本零士さんが亡くなったというニュースがアニメ界やマンガ界のみならず一般の報道でも訃報として流れ、いろんな人からのコメントもありそれだけ大きな存在だったというのが分かりますね。

亡くなっていたのは先週だったようで、その情報を早くにキャッチしていた方などはYoutubeに動画を上げていたりしていたので、僕も日曜にはこのことを知っていたのですが、改めてしっかりとニュースで知らされるとやはり「ああ……」という思いになりますね。


「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」という作品、そのタイトルはよく聞いていますが、実際に物語の内容を知っているかと言われると実はよく分かりません。ちゃんと作品を見たことが無いからです。が、それらの作品が後世の日本アニメに与えた影響の大きさは分かります。

「宇宙戦艦ヤマト」の劇場公開映画にはファンが詰めかけ、徹夜組まで出るほどの行列ができたそうです。その当時に「ヤマト」を見た人の中には、後々アニメ業界に入って仕事をしている人もいると思います。

「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」だって、もし「ヤマト」がなければ生まれていなかったかもしれません。生まれていたとしてももっと後だったかもしれませんし、今のような作品になっていたかどうかも分かりません。それくらい「ヤマト」や「キャプテンハーロック」、「銀河鉄道999」の影響は大きいのです。


また、「メーテル」をはじめとするあの魅力的な女性キャラ像。

今の漫画やアニメではヒロイン、いわゆる“美形の女性キャラ”というのは当たり前のように登場するものですが、当時はこういう美形のキャラクター像は少なかったのではないかと思います。もちろん各漫画家さんがそれぞれの思うヒロインを描いていたと思いますが、それらは「かわいい」というところ止まりで“美形”という感じではなかったのではないでしょうか。言ってみればパイオニア。

今、漫画などのお気に入りキャラクターをイラストなんかの二次創作にするファンがいるように、当時はメーテルやエメラルダスのイラストを描く人がたくさんいたかもしれませんね。


時代は巡っていくもの。松本零士さんは惜しくも亡くなりましたが、漫画・アニメ界に残した様々な影響は残っていくと思います。そしてそれらに影響されて作られた多くの作品が、また若い人たちに愛されその中から新たなクリエイターも生まれていく。

「遠く時の輪の接する処でまた巡り会える」

そう松本さんは仰られていたそうです。それは決してただの比喩表現などではなく、松本さんの残したカケラがいろんなところへ散らばり、今後も出てくるであろう多くの作品の中でその一片が感じられるかもしれませんね。

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