#2：いつでも聴きたいから【こんなモノが好き。】

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【こんなモノが好き。】というタイトルをつけているので、”モノ”にフォーカスしなければならないのだが、やっぱり一度は書いておきたいなと思う曲がある。

『ストレンジカメレオン』という曲。

the pillowsというバンドの曲だ。

学生時代、バンドに傾倒していた僕は、どうしても音楽に惹かれてしまう。
接客販売業をやっていた頃も、そして今も、音楽の話になるとついつい時間を忘れて語り合ってしまうことだってある。

別に音楽そのものに詳しいわけでも何でもないし、細かいあれやこれやを語れるほどの知識も技量もない。

でも、好きなものは好きと、誰かと言い合える時間が楽しいのだ。

そんな僕が日本の音楽史上でもトップクラスに大好きだと声を大にして言える曲が、『ストレンジカメレオン』。

元々この曲を知ったのは、『シンクロナイズド・ロッカーズ』というアルバムだった。（今回の好きなモノは、このアルバムである）

引用：Amazon

2004年に発売されたそうだが、僕がCD屋で手に取ったのは、確か2005〜2006年頃だったと記憶している。

すでに販売の仕事は始めていたが、プライベートでは友人とバンドを組んでいて、スタジオでギターを弾いて歌っていた。

その当時に出会ったアルバムだ。

当時の僕は、恥ずかしながら”pillows”というバンド名くらいは知っていたものの、曲を聴いたことがなかった。
たまたまCD屋で見つけたこのジャケットを見て、ふと気になって収録曲を見てみると、名だたるミュージシャンたちの名前がズラリ。

そう、このアルバムはpillowsへの『トリビュート』であり、要はpillowsの曲を他のミュージシャンがカバーしているものをまとめたコンピレーションアルバムだったわけだ。

本家を聞く前にこっちを買ってしまう僕も僕だが、このアルバムは本当に名盤だと思っている。

ELLEGARDENの『Funny Bunny』、BUMP OF CHICKENの『ハイブリッド レインボウ』など、素晴らしいカバーが満載のアルバムだったからだ。

中でも個人的に最も衝撃を受けた曲がMr. Childrenがカバーしていた『ストレンジカメレオン』だった。

J-ROCK好きなら誰もが知っているかもしれない名曲なのだが、僕が最初に聞いたのはミスチルからだった。
曲そのものと歌詞の美しさに惹かれて、結局すぐに本家のベスト盤である『Fool on the planet』を買うのだが、どちらもいまだに大切に聴き続けているアルバムになっている。

引用：Amazon

ピロウズとミスチルの関係性などはここでは省かせてもらうが、何年経ってもこの曲の素晴らしさは色褪せてくれない。

僕なんかが歌詞を紹介したり、曲の素晴らしさをコンコンと語ったところで、陳腐になってしまう。

だから聴いてもらう以外に道はないのだが、本家ピロウズの曲は、できれば一人で夜道をドライブしながら聴いてもらいたい。

それくらい何か心に来るものがあるから。

ある時期を超えてからのピロウズの曲は、本当にどれもこれも素晴らしいと感じる曲が多い。

音楽なんて人によって好みが違うのは当然で、だから強要するような話でもない。

ただ、「こんなに大事な曲がある」と思えることが僕はどこか大事なんだと思っている節がある。

ちなみにシンクロナイズドロッカーズは、現在隆盛を誇っている音楽配信サービスでは聴くことができない（僕の知る限り）。

だから、CDを手元に持っておくしか聴く方法がない。

そういう意味で、このアルバムは僕の【こんなモノが好き。】なのであり、どこかで伝えておきたいと思うようなモノでもあった。

誰かが少しでも興味を持ってこのアルバムを聴いてくれたら、本当に嬉しい。
それだけでいいのだ。