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マンチェスター・シティの精神性

ここ数年このチームしか追っていない。

ペップ・グアルディオラの思想が強力に投影されたプレースタイルは、息つく暇もない絶妙なテンポ感に寸分狂わない立ち位置のプレー原則がオーガナイズされ、画面を観ているだけで選手達の精神性が伝わって来、彼らと感情が同期する感覚を覚えるのはこのチームと10-11シーズン前後のバルセロナだけだ。

その同期される感情というのも単なる刹那的な快楽ではなく、共有された美意識を体現している誇りや自信に満ちた「満たされ」である。

言わずもがなフットボールは男性性の衝突を楽しむスポーツだ。その発現パターンはいくつもあるが、この水色チームが貫徹しているのは前述した徹底した組織的なリゾーム(現代思想)としての価値観であって尚且つそれがサッカーという点取りゲームの最適解であると各々の人生を賭けた証明に挑むプライドである。

やはり人生は美意識を追求した方が面白いしかっこいいし強くあれる。それこそ人間の目指すべき姿であるとこのチームは体現し続けている。
<了>

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