150周年プロジェクト

 埼玉西武ライオンズの主な選手の契約更改が始まった。今年はコロナ禍による経営悪化の打撃、3年ぶりに優勝を逃した事、個人個人の成績も軒並み落ちた(特に打撃陣)事などから厳冬になることは容易に想像できた。
その中で早速昨日森友哉選手が4000万円減の1億6000万円でサインをした。昨年パ・リーグMVPと首位打者を獲得した天国から今年は地獄を見た1年だったと思う。本人からも悔しさがありありと滲み出ていた。
一部からはせめて現状維持で、とかこういう事がFA流出の引き金に、とかいう声も聞こえてくる。勿論個人個人の考えは違って当たり前だし、その考えも尊重されて然るべきだとは思う。ただ私的には中途半端に現状維持とかをする方が本人のプライドを傷つけてしまうと考えるし、今年の成績で厳しい査定を出される、ということは若手にも森選手ですら成績出せないとこうなるんだ、という危機感も与えられる、という見方ができる。そして厳しい査定がFAのきっかけ、というのも自分の成績を見ずにこれだけ下げられた、だから出るなんて選手ならこちらから願い下げだ。
だが森選手は一発でサインをした。その意味で私は彼は簡単にチームを出る男ではないと思っている。
来年メットライフドームは3年計画で進められている改修工事を終え3月にグランドオープンを迎える。加えて来年は埼玉県誕生150周年プロジェクトも実施される。
埼玉の冠がついてはや12年たつが、他の例えばSoftBankが福岡の球団、日本ハムが北海道の球団というイメージがあるがライオンズに関しては正直西武グループの球団というイメージが強いと思う。勿論それは正しいし間違いではない、ただこれから多くの顧客を獲得するためには来年の150周年プロジェクトとうまく融合したりすることも必要だろう。またそれとは別に西武グループとしてまだまだしきれていない事などあるかもしれない。今年はグループの中でもとりわけホテルレジャー産業の業績が厳しかった。プリンスホテルではリモート応援のプランがあり、無観客試合の時など多くのファンが利用され好評をはくしたが、宣伝に関しても多くの人に知れ渡っていたか?となるとまだまだ宣伝が甘い気がする。そういう所も全て洗い出し人気と実力全て兼ね備えた埼玉西武ライオンズの誕生を期待したい。

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