今日の勝ちは大きい

 一昨日の北海道日本ハムファイターズ戦、打線の核とチームの核を同時に失い、守護神が無死満塁のピンチを招き、ここでサヨナラ負けをくらって福岡にいくのと、どんな形でも引き分けて行くのとでは気分も全然違う事を書いたが果たして今日の結果はその通りになった。
相手の石川投手にライオンズは昨年1勝4敗防御率2.62と抑えられており、一方ライオンズの髙橋投手も昨年SoftBankに対し2勝0敗防御率1.98とロースコアになることが予想された。
しかし今日の石川投手は全体的に甘く入る球が数多く見受けられライオンズ打線は積極的に初球を狙っていくケースが多く見られた。中村選手の本塁打もその初球を打ったものだった。

更に5回には二死から呉選手が内野と外野の間に落ちるラッキーなタイムリーを放った。

4番とOP戦から好調をキープしていた2000本安打を狙っている選手を欠いた今、失礼ながら決して主役級とはいえない呉選手のここまでの活躍はチームにとって嬉しい事だと思われる。また守備でも見せ場を作った。


また先発した髙橋投手は確実にエースの貫禄を出せるようになってきた。

以前はカウントを取る段階からコースを狙いすぎて外れて苦しくなって四球からの痛打、というパターンが少なくなかったがカウントを取る時はいい意味でアバウトに投げられるようになった。
昨年の契約更改で「今まではいい当たりのファウルを打たれたら捕らえられてる、とマイナス思考になっていたけど球が走ってるからファウルになるんだ、とポジティブに考えられるようになった」みたいな話をしていた。この気持ちの持ち方は今後更に彼が成長していく上で重要な意味を持つだろう。今井投手にも是非それを学んでもらいたい。
しかし褒めてばかりもいられない。
2回二死一塁の段階で栗原選手の打球を木村選手がダイビングキャッチを試みたがワンバウンドになった。イニング、アウトカウントを考えたらダイビングキャッチみたいなギャンブルをかける必要があったかは疑問であり、仮に後ろに抜けていたら先制点を取られ試合の行方も変わっていたかもしれない。

また髙橋投手にしても6回に関しては四球からの失点という悪癖が出てしまい柳田選手の金子選手のファインプレーの打球も1つ間違っていたら、という打球ではあった。
今後もチーム状況を考えると厳しい戦いが続く事は容易に想像できる。だからこそ今日の勝ちは単なる1勝以上の価値があると思う。

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