私たちは壊憲なんて望んでない

#検察庁法改正案に抗議します このハッシュタグを発火点に、政府与党は今国会での法案成立を断念した。非常に喜ばしい事だがまだ秋の臨時国会で同じ内容で出すつもりらしいからまだまだ声はあげていかなければならない。
 そんな安倍内閣は今度は懲りずに今国会での国民投票改正案の成立に血眼になりだした。この法案を可決させ、豊富な資金力を武器に自民党が考えている改憲内容に親しみを持ってもらおうという腹積もりだろう。金も人材も不足している野党にはきついものがある。
 この法案自体が不要不急なものだ、という批判もあるが、自民党、とりわけ安倍晋三氏の憲法観が実はこれといった信念がないから余計に怖い。ただ一つ言えるのは全てを内閣の管理下の元に置きたい、という執念だけはひしひしと感じる。
 その理由として彼は度々「私は立法府の長」と公民を勉強した人なら普通はこんな馬鹿な事を言わないだろう、という事を自信満々で言う。SNS上でもそれに対し、ツッコミの意見が散見した。最初私も一国の首相が、と思った。だが何度も何度も『立法府の長』と聞く度に、この人物は間違ってるのではなく、本気で自分を『立法府の長』と思ってるのではないか?国会は自分、並びに内閣のもので有権者は自分の下についている。そういう風に考えると物凄く辻褄が合うのだ。
今日本は閣議で解釈を変え集団的自衛権の行使の容認を認め、実質9条を骨抜きにしたり、特定秘密保護草案の成立によって国民の知る権利を剥奪したり、実質的な改憲が進んでいる。いや改憲ではなくて壊憲だ。無関心でいたらとんでもない風景が私たちの目の前に広がるだろう。

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