素志を持った人は強い

 先日成城ホールで開催された立憲民主党所属の落合貴之議員の国政報告会に足を運んだ。落合さんとは私も尊敬する新党さきがけの理論家、田中秀征さんの民権塾でお顔を知り、以後SNSでもいい関係を築かせてもらってる。
 そんな彼が政治活動を始めて10年という区切りの年に本を出版し、これまでのそしてこれからの抱負を語るという事でライブで聞かなくては、と思った次第だ。
 結論から申し上げると非常にいい報告会だった。それは彼が政治家を志した少年時代から変わらぬしっかりとした簡単には折れない幹を持ってるからだ。
 そんな中で彼は今までもそしてこれからも3つの柱を意識して政治活動をする、と話していた。それは
①有権者と家族同然の関係を築く。
これはどちらかが一方通行の関係ではなく、意見が合うことも合わない事も双方きちんと言い、聞ける関係という事だ。彼は常に地元の個人商店等に足を運び、現場の生の声を聞いて回っている。休みの時に選挙区回りと称して世田谷区を歩いて回ったちょっと変わり者の(失礼!)少年だったそうだが、それを今も実践しているとなると頭が下がる思いだ。続いて
②企業団体献金は受け取らない。これは彼が一番力を入れてる部分であり、まだ審議入りはしていないが、野党をとりまとめ『企業献金禁止法案』を提出した経緯もある。著書でも必ず実現したい、と書かれていた。そして最後は
③人財が大事。やはり何をするにしても人が思い、人が動く事で世の中がよくも悪くも変わっていく。その流れの中で自分も成長しながら同時に新しい才能も育てていきたい、という事だった。
 以上の3つは彼が政治家を志そうと具体的に決めた田中秀征さんの歩みに似ていると思われる。秀征さんも世襲ではなく苦学の末、何度も落選を重ね議員になった。それを手本に落合さんも金儲けではなく、本当に社会の為に働く政治家に、と思われた。その原点がこの3つの柱に表れていると思う。
 以前民権塾で田中秀征さんがこんな事を言っていた。
「素志を持たない政治家なんてダメだ」。
これはメディアも 取り上げない地味な雑巾がけには手を抜くくせして、メディアや世論が騒ぐような大きな石を動かす時だけ改革派気取りで目立とうとする人はダメだ、という事だ。
落合さんも著書において自称改革派の国会議員が改革を実現するよりも官僚機構と戦う姿を見せる事が主になっていて落胆した、と書かれていた箇所もあった。
しかし今回の報告会を聞いて、生で彼と話した時に彼の素志はずっと生き続けていると確信した。間違いなく先々日本の政治になくてはならない人財になると信じている。

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