調教横綱

 かつてスピードワールドという外国産馬がいたのを覚えているだろうか?時は1990年代後半、競馬界はマル外ブームと言われ多くの外国産馬が席捲していった。そんな時代の中、現れた芦毛の怪物マル外スピードワールドは果たして周囲の期待に違わぬ活躍を見せていた、はずだった。
 ところが4歳の時に一番人気で迎えたマイルCSを惨敗するとそれまでの活躍がウソのような惨敗を繰り返し、とうとう1つも勝てぬまま引退になってしまった。
 そんなスピードワールドはもう1つの顔があって調教駆けする、所謂調教横綱、調教大将的なキャラクターでもあった。元々かけられている期待が大きく、尚且つ調教がやたら動く、今度こそと人気になる。だが結果は出ない。
 実は今井達也投手を見てこの馬を思い出してしまった。シーズンが始まる直前、今井投手はまるでうまれかわったかのように絶好調だった。今年は違う、豊田コーチのおかげ、そんな声も聞こえたり、また開幕前女房役の森捕手が今のローテーションで一番安定しているのは彼、とまで言わしめた。ところがシーズンに入ってからの2試合彼は昔の彼のままだった。ブルペン、練習では好調、やっぱりなんだかんだ言って甲子園優勝投手だ。ところが試合になると四球を与えて一発をくらう、この悪癖は全く直る気配がない。以前彼に関するnoteでこのままでは頭打ちになる、と書いたが嫌な予想が当たらないでもらいたい。
https://note.com/sekky1216/n/n8e5268a5a2a8

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?