張りぼてのチームにしかならない

 昨日オリックスバファローズに敗れ、今季の負け越しが決定しCS進出も完全消滅した東北楽天ゴールデンイーグルスでキナ臭い動きがあったらしい。なんでも今季から就任した三木監督の解任、配置替えを検討しているらしい。つい先日までは続投が基本路線と報じられていたのでまだ検討とはいえこういうニュースが出てしまうのは関係者にとっても本意ではないだろう。
しかしもしそれが本当なら色々矛盾だらけな事がおこる。
 昨オフ石井一久GMは中長期的に優勝を目指せるチームに作っていかないといけない、今後5年10年受け継がれていくプレーの伝統や基礎を上手く促進できる人にチームを預ける必要がある、と言い平石監督を更迭し、三木氏に監督を依頼した。そして就任の時に選手は野球を勉強し、野球観をあげてほしい、それができる監督だ、と持ち上げていた。
以上の事を照らし合わせるともし仮に解任があったとしたらその道理が通らなくなってしまう。そして三木監督は複数年契約になっている。以前石井GMは監督が最後の職という古い考えは持っていない、と言っていたがそれはあくまでも彼自身の考えであって、三木監督自身は監督として複数年契約している、という思いが強いかもしれない。それが配置替え(噂ではヘッド格)と言われた時に果たして素直に受け入れるだろうか?現に昨年平石前監督には二軍のポストを用意したが、固辞され結果彼はSoftBankの打撃コーチに移ってしまった。
同じ事が三木監督におこっても不思議ではない。果たしてそのやり方が5年10年中長期的に優勝を目指せるチームにしたい、と考えているものなのだろうか?私にはとても思えない。こんなやり方ではこのチームは張りぼての集団になるだろう。

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