あの頃の少年少女

少年だった僕が大好きな子の後ろ姿を目ーで追っている、その背中に射した夕暮れに咲く一輪の花が寂しく笑っている。
土岐麻子のHOMEを聴いたときふとそんな情景が思い浮かんだ。
それは大人になった私(たち)の心にあるあの頃の少年少女のノスタルジックな切ないフォトグラフだ。
一眼レフのシャッターで瞬間を切り取る。その一枚一枚の画にはそれぞれの心帰れる場所が写し出されている。
例え今目の前に広がる風景が想い出の跡形もない程変わってしまっていたとしても写真の中の想い出の風景は色褪せない、そんなパノラマの街に自分の少年少女を投影させたい。


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