根本が間違っている

 既報の通り千葉ロッテマリーンズ所属の清田育宏選手の契約解除が発表された。昨年の不倫問題で謹慎をしていたが、その謹慎が解けた直後にまたしても球団の規約を犯し家族以外の女性と複数回に渡って会っていた(三度目の不倫)が発覚し、球団もこれ以上契約を続行するのは無理、と判断した模様だ。この処分に関してはロッテファンの方たちも異論はない意見が多く見られる。だが何故このような事態が起きてしまったのか考える必要はあるだろう。
東京スポーツ内でロッテオリオンズから活躍していた愛甲猛氏がインタビューに答えていた。その中で彼は「女性問題なんてもっと上手くやれよ、とみんな思っているしたいていのプロ野球選手はそう思っているはずで不倫なんて大した問題じゃない」と答えていたが非常に違和感を覚えた。
上手くやる、というのはイコールばれなければ大丈夫、という裏返しになり、清田選手もそれをしている時は上手くやっている、と思っていたに違いない。そしてその驕りが一度目の元モデルとの不倫からの中絶というドロドロ展開について球団からの聞き取りに事実無根と答え、球団もそれをそのままFRIDAYに載せてしまったこと、また昨年の札幌遠征の際に不倫相手を同伴させ、当時ロッテ内でコロナの集団感染が広がり彼も感染が発覚したが、聞き取り調査に球団関係者以外とは接触していないと虚偽の報告(関係者としか接触してなくて集団感染もそれはそれで別の意味で問題があると思うが)し、その体裁をつくろう為に濃厚接触者にあたり、発熱したその相手に病院に行かないてもらいたい、と迫ったそうだ。正にこれこそ上手くやっている、ばれなければ大丈夫、という意識の表れではないだろうか。
そして球団も球団でその対応が甘すぎた、と思われても仕方ないだろう。これに関しては愛甲氏の意見に同意だ。
昨年の札幌の件が世間に知られたのは今年の1月だが、球団は1月15日に彼に対して無期限の謹慎処分を下していた。にも関わらず反省の態度を考慮し、今月1日に処分を解除している。期間の長さ短さが全てではないが、僅か4ヶ月足らずで解除される無期限、って何なのか?と思ってしまう。
愛甲氏の言葉にある上手くやれよ、という無意識さが彼の度重なる不貞行為を繰り返し、それそのものが一番ダメなのは明らかなのだが、繰り返しの虚偽報告をされたにも関わらず僅か4ヶ月足らずで無期限は謹慎処分を解除してしまった球団の管理体制にも根本から見直しをしなければならないだろう。

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