第2の野球人生に暗雲たちこめる

 スポーツ選手の寿命は只でさえ短い。にも関わらずケガでそれができなくなるのは更に寿命を縮まらせる事になる。
 今年から10年間のプロ野球生活に別れを告げ今年から打撃投手に転身し、第2の野球人生をスタートさせたばかりだった東北楽天ゴールデンイーグルスの戸村健次氏がキャンプのフリーバッティング時に打球を顔面に受けそのまま病院にはこばれてしまった。球団からの発表は頭蓋骨多発骨折と前頭葉の軽度の脳挫傷という事である。意識はあるみたいなのでその点ではほっと一安心である。しかしやはり頭(脳)をやってしまっている事は看過できない問題ではある。
 今回顔面に打球が直撃したということで恐らく陥没骨折が予測されるが、髄膜に包まれた脳が近くにあるので程度によって脳に影響があるのは否めない。それが軽度の脳挫傷という事になる。そして場所が前頭葉というのが問題である。
 前頭葉の脳挫傷の主な症状として、感情のコントロールができなくなる、気が散りやすく仕事のミスが増える、計画的な行動ができなくなる、記憶障害、などがあげられる。チームを下から支える裏方にとっては特に深刻な問題であることは間違いない。
ありきたりで申し訳ないが戸村健次氏には第2の野球人生を充実させてもらいたいし、球団には例え万一打撃投手としてダメだったとしてもチームの功労者を簡単に他球団に追い出すのと同じようなやり方をしないよう強く求める。

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