ブルペンの働き方改革は急務

 中日ドラゴンズの与田剛監督が中日新聞本社で大島宇一郎オーナーに今季のシーズン報告をした。その際来季の構想として福、祖父江、Rマルティネスの一次勝利の方程式の他にもう1つの勝利の方程式も作れればいいと思っている、と話していた。本人が抑えをやっていたのでこのような考えが浮かんだと思うが非常に素晴らしい事だと思う。今やブルペンの充実度が勝利に直結すると言っても過言ではない中で益々リリーフ投手への負担が増していく。その時代の中で負担軽減を働きかける動きは歓迎である。例えばデーブ大久保氏も楽天の監督時代に中継ぎ投手のターンオーバー制度を導入したりした。結果としては当時の戦力状況から大成功、とはならなかったが、方向性としては間違っていなかったと思う。
 そしてこの考えはファンとして是非埼玉西武ライオンズの首脳陣にも持ってもらいたいと思う。今季のライオンズのブルペン陣は質量共にそれなりに充実していたが、調子がいい投手が悪くなるまで使い続ける、という悪しき習慣が蔓延っている為に本来なら数的に枚数はあるのにいざ、という時にそのカードが切れないというジレンマに陥いるという具合だった。
事実夏場のギャレット投手の調子の急降下、そしてシーズン終盤に差し迫っての森脇投手のそれなど、一人だけに残業を頼むようなやり方ではなく分散型にすればもう少し負担は減らせるのではないだろうか?勿論その為にはそういう投手が出るのが条件だが、どういうチーム作りを目指すか大枠を決めておけば自ずとそれに向けた指導が出きる筈だ。是非来年も続くブルペン陣の負担を減らすべく働き方改革を実行してほしい。

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