継投のタイミング

 デーゲームで勝ち、ナイターの千葉にプレッシャーをかけておきたかった本日の東北楽天ゴールデンイーグルスとの最終戦、正直ここまできたら勝たなければいけなかった極めて負けに近い引き分けだった。初回に6点取られ苦しい展開の中で追いつき、敗けが無くなったのだからよし、とするならば(それはその人の考えではあるけれど)それは勝者になる資格はない。
そんな中で今日の試合を通して継投という1つの考えにフォーカスして書きたいと思う。
先発の今井達也投手は初回に先頭の小深田選手を四球で歩かせた後で鈴木大地選手を一ゴロ併殺に切り抜けたが、続く小郷、浅村両選手を連続四球で歩かせた後銀次選手にタイムリーを打たれ同点、さらに渡邊佳明選手に逆転タイムリーを浴び、更に田中選手を歩かせ満塁にし、下妻選手に2点タイムリーを打たれたところで宮川投手にスイッチ、宮川投手も辰已選手の時にワイルドピッチとタイムリーツーベースを打たれ二死から一挙6点を失ってしまった。
今井投手に先発をさせた是非はここでは一旦置いておいて投手交代のタイミングを考えたい。どうも投手交代、特にビハインドになってる試合では点を取られにっちもさっちもいかなくなってからするケースが少なくない。現にそう思ってる人もいると思う。
しかしもし、今日の試合で今井投手から宮川投手へのスイッチのタイミングが違っていたら結果も変わっていたかもしれない。そのタイミングが渡邊佳明選手に逆転タイムリーを浴び、田中選手を歩かせ満塁にしてしまった時だった、と思っている。
 昔ライオンズ黄金期で指揮をとっていた森祇晶氏が継投、投手交代の考えについて語っていた事がある。
彼曰く継投というのを医療的な観点から考えないとダメだ、と。
風邪かな、と思った時に温かい格好をして早く寝る、そのタイミングを逃し、高熱にうなされ、やがて入院となると場合によっては手の施しようがつかなくなる。投手交代のタイミングもまさにそれだと。
そしてそのタイミングは必ずどんな投手でも調子が悪くなる合図、信号があるという。例えばある投手はマウンドを外す回数が多くなる、ある投手は唇をやたら舐める、など必ず何かしらのクセが出るらしい。そしてその合図をしっかり見極め
投手交代をする事が大事だと。
そういう点からも今日の宮川投手へのスイッチはあの満塁にした時がタイムリミットだったと思われる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?