経験が活きるには

 よく二軍選手、或いは一軍半選手が一軍の試合に出たり、一軍に帯同し、再び二軍に戻る際に「一軍での経験を活かしてまたあがれるように頑張りたい」などの言葉を聞くことがある。上でしか得られないものがあるのは事実だし、それを生で体感できるかできないかはとても大きな事だと思う。しかしそれは飽くまでも次に繋がる経験をしてこそのものだと思われる。
先月26日にB班からA班に合流した昨年のドラフトで5位指名された準硬式出身の大曲錬投手が28日の千葉ロッテマリーンズとの練習試合で登板した。
6回に登場したが、打者8人に対して3安打、4四死球の4失点、という厳しい結果が突きつけられた。
Twitter上でも@tthg1994さんが2つ目の死球を与えたところで交代すべきだったし、このレベルの投手を例え練習試合とはいえ投げさせるのはよろしくない旨を言っていたが、まさしくその通りだろう。
案の定本日再びのB班戻りが決まった。大曲投手にはB班でしっかり力をつけてもらいたい。
そうなると何故彼をA班に呼んだのか単純な疑問が沸いてしまう。上での経験を積ませたかったのだとしても積ませ方が間違っているし、そもそもそれで直ぐに下に落とすのであれば全くA班に上げる必要がなかった。そしてそれはB班の選手を推薦する松井稼頭央二軍監督の能力にも疑問符がついてしまう事にも繋がってしまう。
そういう意味でも上のレベルでの経験がその後に活かすには自分自身がある程度のレベルでいることと、本当の意味で次に繋がるものを結果でもいいし、過程でも示す事だろう。

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