一回調整させるべき

 懸念していた事がほぼ間違いなくなっている。埼玉西武ライオンズのニール投手の事だ。
 開幕前の練習試合で大量失点を重ねた事よりもグラウンドボーラーの彼の動くボールが悉く打者の打ち頃に来ているのが気になっていた。加えてそういう状態で開幕1週間を切ったにも関わらず彼は「今は肩や肘のコンディションの確認」と言ってのけ、それにも一抹の不安を覚えていた。
 しかし迎えた北海道日本ハムファイターズとの開幕戦では去年の打たせて取る投球を主体に6回を無失点に抑え、私の不安も杞憂に終わったものだと思っていた。
 ところが今日を含めた次の3試合はいずれも6回を投げ、4点以上を取られる状態になってしまっている。
 今年の彼は先程も書いたが、ボールが動きながら打者の打ち頃という意味でのストライクゾーンに入ってしまい、痛打を喰らうのが目立つ。加えて厳しいところにいこうとすると去年程のコントロールがなくカウントを苦しくしている。これは開幕戦でも実はそうだった。
 グラウンドボーラー投手が次年度成績を落とすのはある話だが、今後もこういう投球が続くのでは計算が立たない。
ニール投手の不敗神話は続いている。しかし内容は頗る悪い。これでは出さなくていい投手まで出し、その後の試合のブルペンのやり繰りも難しくさせる。榎田投手あたりを上げて下で調整させるべきだ。

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