競馬村という遅れた文化

 20日水戸地裁で美浦所属の木村哲也調教師による所属騎手大塚海渡騎手へのパワハラ、暴力に対する精神的苦痛を受けた損害賠償を求めた口頭弁論がおこなわれた。
木村師は欠席し棄却を求めたらしい。
木村師といえばアルビアーノ、ステルヴィオ、プリモシーン、オーソリティ、ファインルージュなど活躍馬を輩出するトレーナーの1人で勢司厩舎で大塚騎手の父親の後輩にあたる。その厩舎に激震が走った。だがこれはいきなり降ってわいた醜聞ではなくかなり前から火種としてあったのではないだろうか?というのも師弟インタビューの中で木村師は大塚騎手を怒鳴り付けて指導した、と誇らしげに語っているのだ。
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そして今回の件の釈明でも一部暴言などあった事は認めつつも教育的指導のつもりだった、という典型的なパワハラ上司が都合のいいように使う愛の鞭としてまだ自分のやった事を美談のように考えている伏があるのだ。
彼に限らず自分のやり方である程度の成功をおさめた人へはそれが社会的に間違った事でも中々言えない空気が支配してしまう、それが競馬のトレセンという狭い殆ど石を投げれば血縁関係者に当たるムラ社会では尚更の事だ。
大塚騎手は昨年の落馬事故から休養を余儀なくされているが21日付けでフリーになった。1日も早くターフに戻ってきてもらいたい。

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