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ボカコレ2024冬雑感、若いガチ勢の皆様へ ーおっさんボカコレ参戦記⑤ー

ボカコレ2024冬なるイベントに参加しました。
集計期間は終わっていますが、よろしければ聴いてやってください。
↓↓こちらをクリックしてください(ニコニコ動画に飛びます)↓↓

愚痴ロック

https://www.nicovideo.jp/watch/sm43415835?ref=garage_share_other

ボカロ(知声)さんの歌以外、演奏、MIX、画、動画…などやっております。

今回はX(旧Twitter)上で散見される10代とか若いガチ勢の嘆きや、全体的に言われている問題点などに関してつらつらと…
もうね…120%「迷惑オジサンの要らない説教」です…苦笑

■『いきなり甲子園状態』のシンドさ

ボカコレの感じみてて「あぁ、自分が高校生だったら心折れただろうなぁ・・・」というのは容易に想像できました。

一応経験値によって線引きがあるとはいえ、その「ルーキー」はあくまでニコニコ動画にあげた日起算で、それまでの音楽歴はガン無視なので、音楽歴数か月の中学生からン十年のプロまで横一線で放り込まれるわけでね。

僕ら世代でバンドやってる人はまず学校で「『紅』(X JAPAN)弾けるの!?すげぇ、プロになれるよ」にはじまり、「XX高校にすげぇ上手いやつがいる」…て感じでエリアが広がっていくいわば「地区予選」があったので…w 

それがこのボカコレは高校野球でいえば予選無しのいきなり甲子園状態
甲子園どころかプロ野球選手が「よっ、ちょっと打たせろや」みたいにフラっと打席に立ってくる勢いなわけで…苦笑

もちろん能力のある人は年齢経験に関係なく「一夜にしてスター」をゲットする可能性がある平等なシステムですが。
一方で大抵の場合、野球歴半年でいきなり大阪桐蔭と試合すりゃ心も折れるだろ…と…w

しかも目に見える「数字」で結果が出るエグさは、昨今の具体的な順位を出さない学校教育に慣れた若者には辛いと思います。


■「才能」って話じゃなくてさ…

実際「才能無いのかなぁ…」「辞めようかなぁ…」みたいなポストを何度も見かけました…。
ん…これさぁ…ホントベタなことしか言えないんだけど…

まずはキツいこと言えば…

1~2年の音楽歴で結果出そうなんてムシが良すぎるわ!!

こちとら20年以上やっとるんじゃ!とは言いませんが…苦笑
さっきの野球の話でいえば、野球歴2年でプロ野球選手になったら超天才でしょ?

あと根本的に勘違いしているのが…「才能」でやろうとしちゃダメ!という

同じ20歳前後の人でも、専門学校や音大行ってたり、小さい頃からクラシックピアノやってましたみたいな人の作品は聞きやすいし、再生数とか結果出てるんですよ。
この差は「才能」じゃなくて「知識」「技術」なの。

ライブを軸に活動するパンクバンドとかならワンチャン才能と勢いでのし上がる可能性もあるけど、ボカロに関してはどちらかというと『地味なロジックの積み重ね』に成り立つ音楽なわけで…

そもそも歌に感情が乗ることがないわけで…こうなるとメロディーやアレンジの構築や工夫でリスナーを引き付けるしかないという。

ハッキリ言えばこのジャンルは多分「気合い」とか「心の葛藤」から直で名曲は生まれません
上の方の人たちは、表向きおちゃらけた感じ出してても、多分超クレバーに計算して曲作ってると思います。

だから「メンタル落ちてます」言ってる暇があったら、音楽理論とかコード進行勉強した方が良いよという…苦笑


■「広告・宣伝が大事」ってやつ…

ボカコレ系のチュートリアル記事とかに書いてる「自薦が大事」てやつね…
実際そればっかりやっててウザがられる人も見かけましたが…

オジサン的に「昔と変わらねーなー」と…www
バンドマンにはお馴染みの、来るメールが「ライブのお誘い」だけになって疎まれるヤツと全く一緒です。

この「宣伝が大事」に関してはリアルにバンドやってても一緒で、「最低限のクオリティはある」という前提で「ワンマンライブ100人動員」位を達成できるかはコミュ力・友達の数にかかってる側面はあります。

昔やってたバンドのドラマーが鬼コミュ力で、毎ライブ30~50人位お客さん呼べるのでノルマを下回ることがなくてホント助かったのですが…
バンドマンの本音としては上手いメンバーの100倍こういうメンバーが欲しいなりますw

で肌感ですが、大体難易度的に「ボカコレTOP100」と「バンドのワンマン100人動員」が同じくらいだとも感じます。

なので広告・宣伝に関しては「メチャ大事」と理解した上で、無理がない範囲の労力・金額のMAXを費やしてやるという感じがよいと思います。
ただし周囲の空気を読んで、とw

たまに「俺は一切自薦や広告はしねぇぜ、実力で勝負だ!」みたいなスタンスの人がいますが、これはイキって痛いだけにしか映らないし、その姿勢に正当性もカッコ良さもないです

ただ…ここで忘れてはならないのが、あくまで軸は『作品』である、と。
広告宣伝にハマり始めると、真面目な人ほど本来の目的を見失いがちになる傾向があるので、ここは気を付けた方がいいです。

あと、どれだけ広告やお友達で底上げしてもあるラインから上の本当の上位にはなれないし、前提として必要な「最低限のクオリティ」が無いと数字も伸びないことは理解しておく必要があると思います。


■楽しもう…

さて、最後に激おっさん発言を…

とりあえず楽しもうや

曲書いて…トラック作って…動画作って…それを発表して…てこの一連の流れ、それ自体が超楽しいじゃない?

とりあえず僕はメチャクチャ楽しかった。
「その気持ちを大事に」という綺麗ごとが大事、と。

最後に福本伸行『アカギ』でお馴染み赤木シゲル大先生のありがたいお言葉をフル尺でお送りして締めたいと思います。

これ、恥ずかしながらバンドをやっていた時に何度となく助けられた言葉です…苦笑


成功を目指すな...と言ってるんじゃない…!

その成否に囚われ…思い煩い…止まってしまうこと…熱を失ってしまうこと…

これがまずい…! 

こっちの方が問題だ…!

いいじゃないか…!

三流で…!

熱い三流なら上等よ…!






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