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推しぬいを作った③盗賊くんのからだ編

そろそろ冬の原稿を(以下略)
原稿がいよいよ切羽詰まった時に作業し始めたら一巻の終わりなので、やりたい気持ちを落ち着かせるために作りました。


顔の刺繍編

さすがにもう慣れっこな気がしますが、前回刺繍作業をまるきりやり直す羽目になったので、今回は一針一針丁寧にいきます。
今回も図案は「ぬいのお顔 手刺繍LESSON」を参考にしています。

髪で隠す可能性大ですが、きちんと両目を揃えておきます

テリオンの目元の傷は、公式資料を見ても下側が僅かに見えるだけで、上がどうなっているのかとか、そもそも視力がどうなっているのかなどは一切不明です。
今回は分からないなりに眉まで傷を入れ、瞳は反対側と同じデザインでいくことにします。

上まつ毛?からやりました

髪の毛の色が黒以外のキャラは、眉やその他の毛も髪と揃えるべきだとは思っているのですが、さすがに白でステッチするのも見えづらいかな……と思い、黒寄りのグレーで睫毛や眉を刺繍していくことにしました。
普段は眉や二重など、サテンステッチ以外のパーツから埋めていきますが、今回は眉などに傷跡がかかっているため、まずは一番内側の瞳からやっていきます。

一気に埋まりました

ハイライト→瞳の上部分→瞳の下部分の順に埋めていきます。今回もバックステッチで縁取りし、刺繍糸は全て一本取りです。広い範囲をきれいに埋めるには、結局一本取りが適していると感じます。
瞳の色はかなり悩みましたが、ドット絵など資料を見ながら刺繍糸を選びました。

縁取り

縁取りはルーペの導入と場数をこなしたことにより、上達を感じます。
このあとは傷跡→二重→眉の順に埋めていきます。

できた

若干布と刺繍下地シートの張りが甘くてしわしわになっていますが、多少の皺は綿で伸ばせるのでこのままいきます。
不要な部分の下地シートをハサミで取り除き、あとはよく洗って毛並みを整えて乾かし、裏面にほつれ止め液を塗って刺繍を固めておきます。
準備を除き、刺繍にかけた時間はざっくり10時間程度でした。

縫製&綿詰め編

常に縫製編の写真を撮り忘れています。刺繍は複数日に渡って作業するので、一日の作業後に写真を撮るのですが、この後は1~2日で仕上げるので撮影を失念しています。

失敗作

縫い合わせた時に思い切りずれてしまい、体に皺が入っています。これはさすがに使えないので、破棄して新しく生地を切り出しました。
テリオンの肌の色についてはかなり悩み、もう少し暗い色も候補に考えていましたが、検討の結果「うすだいだい」という色で作っています。(作業感をごまかすため、写真には少しフィルターをかけて明るくしてあります。)

この後は本当にろくに写真を撮っていませんでした。手縫いでしつけ縫い後、ミシンで縫い合わせていきます。
縫い合わせた後はドライヤーで炙って、フリクションで描いた線を消してから綿詰めをしていきます。

綿が入りました

正面から見て頭の左側の形が歪になっています。これは縫い合わせが原因だと思いますね……。
体に皺は入っていませんが、若干足のバランスが異なっている気がします。

余談ですが、つぶ綿100gをこのぬいでほぼ使い切りました。
使用したぬいの内訳はMサイズ(スケルトン入)×3、Sサイズ(スケルトン入)×3、Sサイズ(スケルトンなし)×1です。
スケルトン入のSサイズはほとんど綿が入らないので、つぶ綿100g=Mサイズぬい(スケルトン入)×3体分くらいが目安だと思います。体感だと4体分は厳しそうな感じがします。

髪型編

髪型に関してはピョンピョンと前髪の整合性をある程度取る必要があったことと、後ろ髪が少しほしかったため、後から被せるタイプの髪型にしました。
「ぬいのウィッグ型紙BOOK」
を参考にウィッグを作っていきます。

とりあえず参考書の型紙をベースに若干のアレンジを加えたものを印刷し、切り出して紙で形を作って確かめてみてから、改めて型紙を切り出し直して布を裁断しました。
このウィッグの形がなかなか複雑で、うっかり縫い合わせてはいけないところを縫い合わせてしまって一回やり直しています。

長けりゃいいってもんじゃない

前髪はとりあえず長めに作り、実際にかぶせた状態でチョキチョキと切って長さを調整します。
作業しながら、意外とソフトボアの白色は透けるんだな、と思いました。もうちょっと厚い布があればそっちで前髪を作れば良かったのかも……。
長さに関してはなかなか調整が難しかったです。目元の傷をもっと大きくしておいてもよかったと思いましたが、後の祭りです。

完成

できあがり!

そんなこんなで、最後に髪型に大苦戦しましたがなんとか仕上がりました。
服はSeriaのパンツと、ユザワヤで買ったパーカーを着せています。

ぺろん

普段は隠れている片目もこの通り。結構ソフトボア生地が透けるので、面倒くさがらずに両目を刺繍しておいて良かったです。

反省点とよかったところ

よかったところ
・刺繍がきれいにできた
・ミシンを頑張ったので、結果的には時短になった

反省点
・縫い合わせが下手で、体や頭のバランスが歪
・前髪の透け感がやっぱり少し気になる

縫い合わせに関してはミシンの下手くそさ、前髪の透け感は……まあそのうち見慣れるかなという感じです。
ミシンで布が穴?に入り込んで縫い進めなくなっちゃうのはどうしたらいいんですか??ミシン有識者の方がいらしたら教えて下さい。

なにはともあれ、こうして夏の間にぬいを3体立ち上げることができました。

勢揃い

こうして並べてみると、瞳のデザインがおそろいなので可愛いです。
髪型の難易度がちょうど低→高と並んでいます。髪型だけ見ると、結果としてはテリオンが総括編みたいになったので、この順で取り組んで良かったです。

服編はオルベリクとサイラス辺りのことを思うと目眩がしそうになりますが、それはまた脱稿後にゆっくり取り組んでいこうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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