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推しぬいを作った②学者先生のからだ編

そろそろ冬の原稿をはじめないといけないはずなんですが、気分が乗ってる内に作り進めることにしました。
こちらも次回用の備忘メモとして残します。


顔の刺繍編

やることは前回とほぼ変わらないので、サクサク進めていきます。
体の型紙を布に写して切り、顔用の布には刺繍を施していきます。今回も図案はぬいのお顔 手刺繍LESSONを参考にしています。
個人的な好みですが、ほんの少しだけ元図案より寄り目にしてあります。

初回

慣れたもんだとサクサクやっていましたが、布の張りが甘かったのと図案のトレーズが上手くできておらず、左右の目のサイズの違いや布のぬい縮みが気になったため作り直すことにしました。

そういえば前回、クリップタイプのルーペが上手く机にはまらない……と嘆いていましたが、よくよく見たらルーペの足にスタンドが格納されていて、重しなしでも普通に自立することが判明しました。
これで刺繍作業の度に鉄アレイを持ってくる必要がなくなりました。

気を取り直して2回目

前回の反省を活かし、サテンステッチを施す部分は全てバックステッチで下縫いをしてから縫っていきます。下縫いをすればソフトボアの毛を巻き込むという事故はほぼなくなりました。

ロンショへの苦手意識があり、相変わらずサテンステッチです

初回は目印も縫い付けていましたが、完成後に針穴が気になってしまったので、やはり目印は縫い付けない方向でいきます。
瞳はロングアンドショートステッチでグラデにしたりするのが見栄えと糸の固定という2点で理想だと思うんですが、苦手なのでサテンステッチでやっています。

できました

複数日に渡って作業していましたが、たまたま同じアングルで写真に収めていて、定点カメラみたいに刺繍がトントンとできあがっていく図が撮れていて良かったです。

30歳男性にしては可愛すぎるお顔かもしれませんが、私にはこう見えているので……。
刺繍後はいつも通り水洗いでシートを溶かし、ソフトボアの毛並みを整えて乾かしました。
今回は糸のほつれが多くて処理が不安だったので、刺繍の裏面にほつれ止め液をかけて固めています。色味も変わらないし、結構しっかり固まるのでよかったです。

縫製編

この後はやはりほぼ本の通りに縫っていきます。
途中でうっかりミシン糸を切らしてしまったので手縫いに切り替えましたが、めちゃくちゃに時間がかかって辛かったです。
縫製編は写真があまりないので、適当にハイライトだけ。

耳の位置にかなり気遣って留めた図

型紙に書いてある耳の位置を正確に写したはずなのに、いざ両耳仮止めしてみると高さがずれていて不思議でした。最終的にはクリップで留めたまま顔の布を半分に折り、高さを揃えました。

ピョンピョンというパーツを付ける

なんか……髪を立体的にするパーツ……?的なものを縫い付けておきます。
本に掲載されている型紙をアレンジしましたが、結論をいうと頭頂部は少し盛りすぎました。前髪を付ける段階で慎重にカットしました。
このピョンピョンはソフトボア2枚を張り合わせているので、固くて縫い辛いのなんの……。

後ろ髪をつける

後ろ髪もソフトボア2枚張り合わせたものにし、後頭部と背中の間に挟み込みました。
サイラスの後ろ髪は綿入りにするか悩みましたが、ボリュームがあんまりない方がらしいかなと思い、貼り合わせパーツでいくことにしました。
頑丈さを取ってのことでしたが、これも後に服が着せづらくて苦労したので、あとからもう少し高い位置に縫い付けたほうが良かったのかもしれません……。

白色チャコペンの残量がないことに気づかず、一部の仕上がり線が見づらくてずれてしまいました。仕上がりに影響しないといいのですが……。
そして最後に顔周りを縫っている時に、縫い針を1本へし折ってしまいました。糸通しは散々破壊してきましたが、針が折れるというのは人生初の体験です。

綿詰め編

こちらも前回と同様のことを繰り返します。刺繍でできてしまった顔の皺を消すために、ぎゅっぎゅと綿を詰めました。
縫い目が少々ずれてしまっていましたが、綿を詰めてみると気になりませんでした。
頭にはもちろんたっぷり綿が入るのですが、お腹にも結構綿が入って柔らかくなるので、お腹を触った感覚がすごく「いのち」という感じがします。

立体になりました

体に関しては特にパーツ分けされていないのに、いつも何かしら皺ができている気がします。シンプルゆえにごまかしが効かないんですかね……。

髪の毛編

型紙を作って顔に当て、調整して布を切り、また顔に当てて微調整……という感じで前髪を作っていきます。あんまり参考になりそうな型紙がなかったので、ほぼ勘です。

まち針で仮止めをして……ん?

前髪は前々回くらいに作った、ソフトボアとナイレックス生地張り合わせのものを使っています。
作業中に、前髪と額の生地の色がなんか微妙に違うことに気が付きました。

並べてみると全然違う!

黒は黒でも色味が違う!!ボンドで留める前に気付いてよかったです。
これには心当たりがあり、前々回のぬい作りでソフトボア生地が足りなくなり、「黒ならなんでもいいか」と初回に買った生地の型番等を確認することなく買い足したせいです。
仕方ないので、また新たに貼り合わせ生地をアイロンにて錬成します。

今度は色味OK

球体というほど顔は張っていませんが、それでも平面ではないため、型紙を切り出してみてもいまいちイメージ通りになりません。
少し大きめの型紙を作って生地を切り、あとは合わせながらハサミで切っていきます。
ついでにこの段階で、縫い込んだピョンピョンパーツの頭頂部もカットしています。

完成

できあがり!

ということで完成です。
こちらもSeriaで買ってきたぬい服を取り急ぎ着せています。

後ろ髪にはリボンを結びました

リボンは結んでカットして、ほつれ止めを塗ってちょっとだけ固めています。今後ほどけまくるようだったら縫い留めることも考えます。
余談ですがリボン結びが下手すぎて、「リボン結び きれい」と検索して結び方を確かめました。

反省点とよかったところ

よかったところ
・今回は耳のバランスがばっちり
・刺繍もやり直したから結構きれい
・綿詰めも良い感じ

反省点
・チャコペンのインクやミシン糸を切らしたり、準備不足
・刺繍は時間をかけて丁寧にしたほうが結果としては時短になる
・体にちょっと皺がある
・後ろ髪の縫い付け位置が悪くて、服が着せづらい

相変わらず反省点は尽きませんが、これも次回以降に直したいです。
サイラスもオルベリクと同様に、現代人が着ないタイプの服を着ている上にかなり重ね着なので着せられる服を作るのは大変そうです。あのローブは何をどうやって前を留めてるんでしょう??
服編は冬の本を脱稿したら着手します。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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