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ヴィンテージフレームのガラス・フラットレンズ

ガラスレンズ。僕結構好きなんです。個人的にはヴィンテージどうこう、ではなくて高い透明度と質感にグッときます。ガラスレンズとしての特徴の部分ですね。

ファッションの流行に関して、今までさまざまなジャンルやブランドがあったと思いますが、眼鏡に関しても例外ではなく、現在はフレンチヴィンテージやそれを模したデザイン隆盛の時代と言っても過言ではありません。

実際に当店でも扱いのあるguepardをはじめ、フランスのLescaといったクラシックなブランドが人気を博していますし、本来そういったテイストでなかったメーカーもこぞってクラウンパントやパリジャン(フレンチテイストのウェリントン型)の眼鏡を続々リリースしています。

こういったフレームやヴィンテージフレームに対してのご相談で多いのが、上記の「ガラスレンズ」や「フラットレンズ」についてです。

ヴィンテージフレームが使用されていた当時、プラスチックや様々なコーティングが施された眼鏡レンズというものは存在しておらず、全てガラスレンズが使用されていました。また、コーティング技術が発達していなかったため表面が反射することで、現代のプラスチックレンズとは違う質感になります。

そういった時代背景を考慮し、「ガラスレンズを入れたい!」と希望される方もたくさんいらっしゃいます。

現代では眼鏡レンズシェアの99%以上がプラスチックレンズで、残りの1%以下をガラスやポリカーボネートなどの素材が占めています。時流といってしまえば簡単ですが、軽く使いやすい、加工が容易なプラスチックレンズが時代の寵愛を受けるのは必然なのだろうなと思いつつ。

ガラスレンズにする場合のメリットは時代背景を捉える以外にも多々ありまして。非常に高い透明度であることと、傷がつきにくいので耐用年数が長いこと。特に透明度に関しては気付かれる方も多く、非常に爽快に感じていただけるケースが多いように思います。

同様にフラットレンズですが、実際にヴィンテージには入っていませんでした。同時のレンズは球面レンズと言われるもので、カーブがついていたものが一般的でした。しかし当時のフレームの形状がフラットレンズに適していること、ガラスレンズの反射が美しく映えることから、推奨されているケースが非常に多いです。また、フラットレンズは非球面レンズとは異なるものなので、注意が必要です。

光学的な観点からは、フラットレンズはレンズ周辺部の収差と呼ばれる歪みが大きく、非球面レンズの方が収差が少ないです。度の強い方は非球面レンズがおすすめです。

とはいえ、ガラスレンズぜひ一度使っていただきたいレンズです。先述の透明度と質感は非常に良いと思わせるものがあります。

ガラスのフラットレンズも対応していますので、ご興味のある方はぜひご連絡ください。

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