住めば都52-1

緑があると、部屋が知的に見える

知的と言うと、ちょっと大げさかも知れないが、住まいにグリーンを置くと、空間の格が上がる。もちろん、切り花でもいい。

いずれにしても、植物を大切にしている住人は、日々の暮らしを超えて、心のゆとりを持っているように見える。

その家を訪問したお客は、そうした印象を受けるし、住んでいる人自身、心の浮き沈みが減るように思える。ペットの場合は、にぎやかだが、植物は静かに雰囲気だけを醸し出す。ただ、そこにいるだけ…。

それでも、しっかりと五感で接していると「水が足りません。少し水をくださいな」とか、「たまには、日差しに当てて」といった彼らのメッセージが聞こえてくる。

いや、実は、私には聞こえないのだが。配偶者に、「ほら、水を欲しいって訴えているのが分からない?」と言われることがある。

住めば都52-2

屋外に樹木があると、室内の緑は、もっと活気づく。見ている側の思いかも知れないが、植物たちが互いに呼応して、自然のリズムを生み出してくれる。住めば都も遷都する。私たちも生きもの。住まいの内外にグリーンがあれば、落ち着いた気分で暮らせる。

東京カンテイマンションライブラリ 関沢コラムより


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