凡庸日記(2022/08/06)

小説を書いていて、こんな時間になってしまった。先週も土曜日の日記を書くのが遅くなったけど、やはり土曜日は鬼門ですね。まあでも、今日も日記をアップできてよかった。さて、なにを書きますかね。そう、最近自分、グループを発足しました。やることはハッキリしていませんが、とりあえず文学フリマで出店するのを目標にすることだけは決まっている文芸好きのグループ。その名は『ガリトラ』。意味分かんないですよね、『ガリトラ』。こい瀬伊音さんがつけてくれました。元々僕が物理をやっていたため、有名な物理学者であるガリレオから名を借り、さらに名前のレオを獅子と解釈し、それをトラ(虎)に変換したという、知ってしまえばトンチかよという話なのですが、自分はこういう言葉遊びのセンスがないので名前の由来を知って感激し、さらになにか運命的なものまで感じてしまって、即採用! となったのでした。

で、ガリレオの話。伊音さんに物理学者でしたよね、と尋ねられ、それには胸を張って、イエスと答えたし、地動説を唱えて教会から迫害された人だよ、と返したのだけれど、改めて考えてみると地動説ってコペルニクスじゃないのって話もある。コペルニクス的転回って言葉もあるくらいだし。で、ググってみると、コペルニクスが先行して唱えていて、その説をティコ・ブラーエとヨハネス・ケプラーが擁護し、その後でガリレオ・ガリレイが乗っかった、ということみたい。これだけだと、ただの後乗り男みたいだけど、そんなことはなくて、ガリレオは地動説に有利な証拠を次々に積み上げていったらしい。外堀を埋めていったわけですな。地球よ! お前が動いているという証拠は上がってるんだぞ、白状しやがれ、というわけです。地球は反論したりはしませんが、その代わりに教会が反論してきた。理由はよくわかりませんが(地動説はビックバン理論みたいに聖書と矛盾するものではなく、教会内の政治的な駆け引きとかが原因らしい)、ともかくガリレオは裁判にかけられ、あの有名なセリフ「それでも地球は回っている」を呟やくことになるのでした。この最後のエピソードがあまりにも有名で、それで地動説といえばガリレオとなってしまったのかもしれない。なのだけどこのセリフ、ガリレオが言ったという証拠はないらしい。弟子か誰かに作家的妄想力の持ち主がいて、話が書き換わってしまったのかもしれない。こういう風に、言葉だけが謎に残ってることって他にもあって、例えばクラッシュのジョー・ストラマーは「月に手を伸ばせ、たとえ届かなくても」と、言ったとされているし、僕も長年そうだと信じてきたのだけど、小説に書こうと思って調べても、言葉の出所がわからなかった。それどころか、「月に手を伸ばせ」の部分の英語が、「Reach out to the moon」だったり、「Reach for the moon」だったり定まらない始末で、これも作家的妄想力をもっただれかが創作したものなのかもと、いまでは疑っている。誰に訊けばいいんだろう? 大貫憲章? 誰か訊いてくれないかな?

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