TEPPEI RECOMMEND 2024 5/5 ~5/11

いまオススメのロックをテキストと共にお届けするTEPPEI RECOMMEND。今週は4曲紹介します。曲にはYouTubeのリンクを貼っておきます。5月は同じプレイリストを使うので先週に引き続き3曲目から、今日はDJパーティー(ロックばっかながすDJパーティー、23時から渋谷頭バーでオールナイトです。リクエストも受け付けます)当日なのでいつもよりコンパクトな紹介となります。ではまいりましょう。

3曲目はSun Room(サン・ルーム)の『Hate It When You Call』。サン・ルームは南カルフォルニアの4人組ロックバンド。前にシャッフルビートに関連して最近のバンドとしてGirl And Girl(『Dance Now』『Oh Boy!』)に期待すると書いたのだけどこのバンド、サン・ルームもシャッフルビートの曲を書く最近のバンド。このバンドを知ったのは『Cut My Hair』というシャッフルビートの曲で、曲の展開がちょっとBlack Lipsの『Bad Kids』に似てるかななんて思いながら繰り返しきいてるうちにはまってた。今回の曲は『Cut My Hair』よりBPMが低くて、気だるげに歌うルーク・アスジアンの歌唱はどこかというか、かなりストロークスのジュリアン・カサブランカスっぽい。意図的に寄せてるんだろうか。エポックメーキングなところはないけれどゴキゲンなダンスチューン。深夜のダンスフロアでながれたら踊りまくるだろうな。

4曲目はここでも再三紹介してきているBrògeal(ブロギールと呼ぶことに決めっています)のついに出たEP『Brògeal』から『Elevator Music』。最初にインディー ロックと伝統的なケルトフォークを融合させた音楽スタイルと紹介したのだけど、この曲はかなりケルトフォーク寄り。ミドルテンポで心地いいのだけど、EPの目玉はすでにシングルリリースされている『Girl From NYC』。パンキッシュでケルトフォークでポーグズ好きの自分にはたまらないものがある。今回のEPで追加された曲は『Girl From NYC』に比べるとどれも地味で、折角EPがリリースされたというのに正直驚きはなかった。先週リリースされたLemon Twigsのアルバムとかもそうなんだけど、シングルでおおっとなってアルバムが出て、シングルほどの曲がなくてしょんぼりしてしまう現象には名前がついてるんだろうか? いい曲をシングルカットしていくというのが有効なプロモーションというのはわかるんだけど、アルバムにも驚きを残しておいて欲しい。話がずれた。なんにしてもBrògealプッシュしていきますよ!

5曲目はRadio Free Alice(レディオ・フリー・アリス)の『2010』。レディオ・フリー・アリスはメルボルンの4人組ロックバンド。線が細くて今にも崩れ去りそうなボーカルの声、メロディアスなベースラインに彩りを添えるギター、ドリーミーなこの曲を聴けばキュアー好きもスミス好きも顔をにやけさせること間違いなし。オススメ!

6曲目はLetting Up Despite Great Faults(レッティング・アップ・ディスパイト・グレイト・フォールツ)の『Swirl』。レッティング・アップ・ディスパイト・グレイト・フォールツはロスアンゼルスの4人組ロックバンド。2006年から活動しているらしいのだけど、自分がバンド名と音を紐づけて認識したのはごく最近で、去年リリースされた『Ricochat』という曲から。キュアーのようにドリーミーでキラキラしてるシンセポップサウンドにしずかに語りかけてくるようなソフトタッチのボーカルがのっかっていて最高!と思い、すぐに曲を購入した。今回紹介する曲は『Ricochat』と比べると音の輪郭がくっきりしてる分グリーミー度は落ちてネオアコ感が強いかも。まあなんにしてもいい曲。オススメ!

ということで今週の紹介も終わり、最後に雑感を少しだけ。

【今週の雑感】
今週の出来事といえば、ぱっと思い浮かぶのはドレイクとケンドリックラマーのビーフだろうか。自分はどんな内容なのか全然理解していなくて、勉強してみようかと解説動画を観始めたものの開始3分で興味がなくなった(例のミン・ヒジンのやつもだけど、ああいうのに強い関心を抱ける人ってワイドショー好きか、そうでなければ世界がこうあってほしいとか、自分ならあるいはあの人なら世界を正しい方向に導けるとか本気で信じてそうで、まあちょっと……(以下自粛))。そんなことより今日はあれですよ、あれ! そう、ロックDJパーティー『BURN OUT』の開催日当日(23時から、場所は渋谷頭バー)です。
今日はパーティー当日なのであんまり書く時間がとれず、これもかなりせかせかしながら書いているのだけど、なにがそんなに忙しいのかといえばそれはDJ練習で、今回から導入するリクエスト対策にめちゃめちゃ時間を使っている。どんな対策をしているのかといえば、お客さんがリクエストしそうな曲のリスト(1000曲くらい)を作り、エクセル上にそのリストをバンド名と曲名の2列で書き出し、その中からランダムに(同じシートの余白にRANDBETWEEN関数とVLOOKUP関数を使って)30曲を選び出し、それをリクエストとみなしてそこからの曲を組み入れながらDJするというもの。ただリクエストに答えるだけなら、もってる曲を順にジュークボックスみたくながせばいい。ちょっとジャンルを気にするなら30曲のうちガレージっぽいのを固めたり、エレポップを固めたりすればそれっぽくなる。さらに踊らせることを気にするならBPMに意識を向ければいい。が、リクエストばかりだと踊りに適さない曲ばかりだったり、古い曲ばかりになる可能性もある。後半の自分の時間帯(3時から4時)でのDJを考えたとき、リクエストと踊らせることとオススメの新曲をながすことのバランスをとることは必須で、それが非常に難しい。というか、リクエストがある以上どこまでいっても自分だけではコントロールできない。正解がなく毎回どこか反省点(思いもしなかった素晴らしい流れが思いついたりもするんだけど)があるから、繰り返し練習してもこれでいいやとかもう飽きたということがない。
そういうわけで山籠もりしてるような気分でいまも練習してるので、今日の深夜はきっと海堂晃みたいな見た目になっていることでしょう(古いネタでごめんなさい)。

今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。



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