凡庸日記(2022/08/03)

いま郵便受けを確認しに外に出たら、ドアの外すぐのところに虫が二匹死んでいた。二匹とも仰向けで、背中の方はあまり見えなかったけれど、緑色をしていて光沢もあるような気がするから、コガネムシかなと思う。虫にしてもこの暑さは耐えられないということか。しかしわざわざうちの前まで来て死んでいるのはどうしてだろう? 冷房をつけているから、ドアから冷気が漏れていて、それを目当てでうちの前まで移動してきて、そこで涼んでいるうちにやっぱり暑くて死んでしまったのか、それともこのアパートの部屋が、位置的に虫が集まりやすい場所なのか(隣の部屋の前には死骸はない)、ともかく放っておいたら誰かが片付けてくれるということはないだろうから、そのうち掃除しなければいけない。

話しは飛ぶけど、この間、ツイッター上で俳句のお題を募集している人がいて、僕が上げた単語は以下の通りだった。

扇風機、セミの死骸、障子、足音、騒音、ダンボール、蚊取り線香、鏡台、位牌、遮光カーテン、氷、花火、音楽フェスティバル、クラブ、感染、ミラーボール、街灯

ベッドに寝転がってツイッターを見ていたので、扇風機とか障子とかダンボールとか身の回りにあるものが多いけれど、そこに混じってセミの死骸とか位牌とか感染とか死を連想させるものと、それから音楽フェスティバルとかクラブとか生命の躍動を連想させるものが上げられている。こういうのは心理テストみたいなもので、俳句のお題ということで、僕にとっての夏のイメージを上げていったら自然とこうなったということだろうと思う。夏というと、生と死が交錯する季節というイメージが僕の中にあるのだろう。ここに書くほどコガネムシ(?)の死骸が気にかかったのも、それを夏っぽいと思ったからかもしれない、なんていま書きながら思った。夏はこれからが本番、感染症対策をしつつだけど、生の方の夏も味わいたいなと思う今日この頃です。

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