凡庸日記（2022/08/12）

推しが燃えた。サマソニをぶっちしたらしい。まだ詳細はあまりわかっていない。あまりわかっていないにもかかわらず、それは一晩で急速に炎上した。寝苦しい日だった。虫の知らせというのか、昨夜寝る前、なんとはなしに携帯電話をひらくとＳＮＳがやけに騒がしい。寝ぼけた目が〈リバティーンズがやりやがった〉という文字をとらえ、一瞬、現実味を失った。腿の裏に寝汗をかいていた。ネットニュースを確認したあとは、タオルケットのめくれ落ちたベッドの上で居竦まるよりほかなく、拡散され燃え広がるのを眺めながら推しへの怒りだけを募らせていった。

なんて、パロってる場合じゃないっす。マジでやりやがった。リバティーンズが公式サイトで、サマソニ前日19日の23時50分からフランスのフェスへの出演することを発表した。現地時間で19日23時50分ということは日本時間では20日の6時50分ということ。ライブを一時間ちょっとやって、すぐにフランスを出発したとして、20日8時（日本時間）からサマソニの出番である20日15時55分に日本に到着する方法はあるだろうか？　たった8時間弱でフランスから日本へ移動するというミッション。　戦闘機？　いや、戦闘機でも無理だろきっと。どこでもドアしかないのでは、現実的に考えて。どこでもドアの存在をリバティーンズのメンバーが知っているとは思えない。誰か現地の日本人の方は、早急にレクチャーしてあげて欲しい。って、ボケてる場合じゃない。朝起きてすぐにチケット売買サイトに登録すると、サマソニチケットを売っぱらう僕なのでした。リバティーンズのキャンセルはほぼ確定だし、King Gnuのドラムの人もどうもコロナ陽性らしく（抗原検査では陰性だったみたいだが、症状がコロナのそれらしい）、こちらもキャンセル濃厚だから、公式アナウンスを待っていたら、チケットがどんどん値崩れしてしまいそうで、時間との勝負だった。まあ無念です、はい。これはコロナが落ち着いたら、イギリスまで観に行かなきゃいけないのか。そこまでの熱意がいまの自分にあるのかどうか、我がことながらいま一つわからないのだけれど。