マガジンのカバー画像

演劇関連をまとめてみましたマガジン

9
北村勢吉演出作品、出演作品など、こちらにまとめて参ります。
運営しているクリエイター

記事一覧

絵を描くということ

50の手習、第二弾は絵画製作です。 僕は昔からちゃんと絵に向き合ったことはなくて、もっぱらアプリで製作するのがメイン。 あとは!年に一度の年賀状でアクリル画を描くくらい。 【絵を描いてみたら】? と言うアドバイスをもらった時、「よし、やってみよう」となったわけです。 テーマは?じゃあ何を描くのか? となった時に、いろんなものを描きまくるより、一つのモチーフを突き詰めるのも良いなぁと、そう言うわけで決めたテーマは 【赤い女】と【男】 つまり人物画です。 絵の手ほどき

落語後記

先日のロカビリー寄席の報告やら何やらを。 年に一回は出演させていただいております【本郷ロカビリー寄席】。 こちらは、カフェ「ラブミーテンダー」さんと言う素敵な場所で開催される【笑点】のようなイベントでございます。 先日の4月の会は、当方焼酎亭赤兎馬と劇団YAX直線の芝もなこさんとご一緒しましたよ。 赤兎馬の今回のお噺は【天狗裁き】 毎度、動物ネタや人あらざるものネタを師匠の焼酎亭カシスさんより賜りまして、披露させていただいております。 【天狗裁き】は2回目の挑戦。 ルー

芝居という選択肢

一体どれくらいだろうか、芝居という選択肢を選んでから、今までの時間。 あれは高校1年。 高校に存在しなかった演劇部の立ち上げ。 そこ彼、脚本というものを本格的に?いや、あの時は本格的どころではなかったと思うけれど、僕は書き始めていた。 その後の展開が何たることや!だが、大学も「演劇」が学べるところ!を志望校にして受験。 大学に「演劇学部」がない学校に入学したため、1年だけでも演劇を学びたい!と、語学留学中に願書の問い合わせをし、帰国後休学して留学。 ロンドンで演劇学とフィジカ

コベントガーデンクラブ

25周年という年1996年だった。 大学時代に立ち上げた劇団をはなれ、遊演唱舞企画倶楽部というこのユニットを立ち上げたのは。 その名の通り、演じること、唄うこと、舞うことを楽しめる企画を【倶楽部】のように出入り自由な枠組みにすることで、さまざまな特技や個性、才能を持ったパフォーマーと繋がりを作れることを夢見て。 あの頃は、ロンドンで手に入れたある【感覚】に囚われていた。 それは、舞台という枠組みの中で行われる虚構に対するアレルギーと現実と虚構の間に瞬間生まれる【ライブ感】

クラッシックと物語

ここ数年のお話 クラッシックの演奏に絵本や、ナレーションなど、物語性を付与することで、新たな可能性を模索している企画に「台本」「演出」で関わらせていただくことが増えてきている 手練れの演奏家の皆さんと役者が掛け算となり、表現の幅とお客様へ届く「想い」が倍増する。 音に込められた想いや、演奏家そのものの呼吸、表情、人となりが、舞台の上からお客様の方へ流れていく。 この体験は本当に貴重なものである。 この企画を口にして、ボクを巻き込んでくださったのは演奏家・音楽家である「うえ

続けるという事

先日、アニバーサリーな日々に一段落がつきました。 25年前に立ち上げたパフォーマンスユニット【COVENT GARDEN CLUB】と23年前に立ち上げた【theStagPartyShow大阪】そして、15年前に立ち上げた【theStagPartyShow東京】のアニバーサリー公演を2023年9月から11月に立て続けに開催させていただきましたのですよ。 人間、長生きしていれば、時間はそれなりに過ぎていく。 そして、その時間の流れの中で、続けていたものには、それなりに思い出や

落語と私

初めまして、焼酎亭赤兎馬と申します。 はい、こちらは私の高座名。 焼酎亭とは、関西小演劇界の落語付きが集まり落語の一門を立ち上げたことから始まり、現在は東京、山口、長野、北海道とエリアを拡大して存在する役者たちによる落語クラブ。 焼酎亭の名が語るように、高座名は全て、酒に関わる名前を冠する事、というルールがありますが、まぁ、大抵の名前は許される風土が優しい。 まさにダイバーシティ。 居心地のいい現場です。 ここで、毎年年末に開催される一門会というイベントがあり、必ずそち

落語と私パート2

参加して参りましたよ、今年も一門会。 私のネタ下ろしの演目は「天狗刺し」。 阿呆な男が「天すき屋」を始めようという不思議な物語。 そう、「天すき」の天とは、天狗の天。 つまり天狗を煮て食べようという、冷静に考えればグロテスクな物語。 耳で聴きながら、情景を思い浮かべて滑稽に話はするのですが、いやはや、グロかった・・、 今年の一門会はそれは立派な会場での開催は叶いまして、人生で初めて、燦々と照明に照らされた舞台上に設られた高座に登らせていただきましたよ。 金屏風も立派でござ

旅をするように芝居をする

芝居の話をしよう 今年は発見の年、別れの年、出会いの年、さまざまな物事が動いた一年だった気もする。 その中で30年ほど取り組んできた「芝居」にも変化が訪れた年だった。 芝居、京都から始まり、ロンドン、大阪、長崎、東京、福岡、那覇、岡山。 いろんなご縁があって、いろんな場所で上映をさせていただいたなぁと。 もちろん拠点は「大阪」と「東京」。 ここにベースとなる僕の芝居仲間が集まっている。 音楽仲間も然り。 今年から始めたのは「旅」をベースにした、いわゆる「旅公演企画」。 まさに