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TRN V10 ProはTRN MT4 Proに2BA追加して樹脂版V90のようなバランスに仕立てたイヤホン #PR

TRN V10 Pro


TRN V10 Proは 2024年09月にTRNよりリリースされた低価格モデル。2000円程度の価格にもかかわらず、2つのDDと2つのBAを搭載するハイブリッド型モデルです。

同種の構成にTRN MT4があり、こちらは2DDのモデルである。見た感じはMT4 Proに2BAを足したような構成となっているが、果たして音はどうか?

また過去にもTRNの記事を書いています。


TRN V10 Pro

TRN V10 Pro 音質評価・感想・レビュー

TRN V10 Pro + JIALAI JLY2

・梱包は更に簡略化され袋に入っている。箱も最低限ながらカラーの写真があり前より印象のいいパッケージ


・付属ケーブルはゴムゴムしていてタッチノイズが多い。音も伸び代があるのでリケーブルは推奨〜必須

・箱出しは音が整理されてなく中域のモヤりが強いためエージング必要

・付属ケーブルは低音が相対的に強く感じる

・高音域は伸びてないかと思いきやかなりあるが、キラリ、コロコロとした音は狙ってない感じ

・全体的な印象はVX ProPlusやST7の方に近く、それより音は少し整理されて低音は強い印象

・MT4 Proとはかなりサウンドバランスが違う。あちらの方が一種モニター的

・V10 ProはV90やVX無印の音を樹脂筐体の響きで低価格ラインにもたらした感じに近い音の立ち位置

・JIALAY JLY2にリケーブルしてみると高音域の余韻は広がったが全体にモヤった感じはあり、筐体鳴り、イヤピ、エージング不足のいずれかだと思われた。
→イヤーピースAET07にすることでモヤモヤ感はだいぶスッキリしたがまだ感じる

・背面解放なので音は半分以上くらい漏れている
・特に開放感が強い音と言った印象は少ない
・低音はやはり強め

イヤーピースをAET07(KBEAR07)に変更することで、V10 Proは少しスッキリしてアタックなどもソリッドな音の方向に変化し、聞き心地が良くなりました。
JIALAI JLY2は高音域の余韻感のアップが得られました。

この状態でも筐体由来かの温かみはありますが、やはり音の方向は解放でもってST7をV90やVXに近づけたような方向のサウンドバランスに感じます。

イヤーピースはTRN TIPSでない方が合う(好み)かと思いました。

TRN TIPSの方が耳に合えば低音は強いものの、低中音域付近のモヤモヤ感も増えてしまうように感じました。(エージング前)

背面解放のせいか、耳の外位置と頭の中の位置で響きがスパッと代わり響きは耳の外には出ていかないです。
音場はそれほど広い印象では無いですが詰まったような印象もありませんでした。
寒暖は寒色系のハッキリしたの音テクスチャではありますが樹脂、そして真鍮の音響ステムによって温かみのある響き(と厚み、モヤり)が感じられます。総合的には暖色感を感じる音かも。

低価格ラインであることからなのか、低音がかなり強いバランスに感じます。
またボーカルは特に高音域が近く中音域はごくわずかに遠く感じるのでこれは背面解放や、ステム位置BAの影響かもしれません。

数時間のエージング音源でのエージング後は、独特の良さはある気がしてきましたね。

プラスチック筐体っぽい鳴り方がありつつ、耳側と耳の向こう側で全く違った空間の実在感だと感じます。全体的にプラスチック筐体の鳴り方の余韻なんですが、余韻が伸びる感じではなく余韻が頭の中から向こう側へ消えていく感じの余韻なんですよね。

開放度が高くてイヤホンのベントに手のひらをあてると反射が変わって音が変わるほど開放度が高いので、音に狙いはかなりあるはずです。

2000円前後という値段を鑑みればかなり良いイヤホンだと思えます。
高音域は伸びていますし、音がふんわり広がる感じもあり、低音の量も豊富で気取らずに聴いていられる音だと思います。

一方で既にVX Pro PlusかST7をお持ちでしたらそれ一本でも十分かもしれませんが、高品質安牌を狙うのではなく、面白い音が聴きたい人で、低価格TRNのラインが好きな人は迷わず買いでしょう。

一般的な音であれば最近(2024年11月10日現在)発売されたTRN MT5 は1000円くらいで買うことができる中で相当いいのでお勧めです。


TRN V10 Pro 購入方法

アリエクスプレスのTRN Official Storeにて取り扱い


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西野績葉
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