そばで見た新谷さんと卜部さんのすごいところ
日常的に使われる言葉。「すごい」
調べてみると、その意味は、いくつある中で
「並外れている」と記されていました。
日本代表として国際大会に出ることが自体が、
「すごい」こと。
それに加えて今年は、このコロナ禍でのレース。
走ることにさえ、葛藤がつのる今。
日本代表選手たちの気持ちは、
いかほどなものか、
私たちは想像することさえできません。
積水化学女子陸上競技部から選ばれた、
二人の日本代表、新谷仁美選手と卜部蘭選手。
彼女たちのすごさ、並外れた部分を、
いつも近くで見ているTWOLAPSの
横田真人コーチ、山田はつみマネージャーに
聞きました。
◆過去を意味あるものに変える
Q.新谷選手と卜部選手のすごいところはどこですか
山田:新谷さんは、集中力の高さや、練習から本番のように取り組む姿勢のすごさは、一般の方も感じられていると思います。個人的に想うのは、ひとつずつ起きた事象に対してアップダウンがあるものの、過去のことを全部プラスに変えていくのがすごい。
横田:自分で感じながらトレーニングする選手なので、そのときに上手く結果が出なくても、後からあれがこう活きているんだと、瞬時に感覚で理解する選手だなとは思います。
山田:過去って、普通は変えられないじゃないですか。でも、例えば去年、夏に1500mを走ってあまり良い結果が出なかったのを、9月に5000m歴代2位の記録を出して、意味あるものに変えた。後からでも、過去に意味を持たせる。自分の走りで表現して乗り越えて行くのは、すごいなと強く感じます。
横田:その時は結構否定されたりするんですけどね(笑)。『勝てば官軍』じゃないですけど、結果が出ればすべて良いエピソードになるから。
Q.卜部選手に関しても、すごいところはどこでしょう
山田:蘭ちゃんは、継続できるとか真面目なのは伝わっていると思います。ただ、それを自然にできたり、当たり前なのが、すごいですよね。多分本人は、『私はコツコツやってる』と思っていない。例えば、レストランやカフェで選ぶ物ひとつとっても、『理由があってこれを選んだのだろうな』と感じるので、全ての行動が彼女の見てきたもの全てに繋がっている気がします。
横田:『コツコツやる』とか『続ける』のは、ずっと彼女が持ち続けてきたものですね。ただ、今年はすごく辛そうだった。この夏に向けて、なんで自分が大会に出たいのか迷子になっていたのを、4月から6月頭くらいまで感じていました。期待してくれる人を裏切りたくない気持ちも大事ですが、やっぱり彼女の原動力は、「自分がこうしたい」という意思。それを乗り越えて日本代表になったのが、価値のあることだと思っています。
山田:積水化学に入ってからは人の優しさや応援が心に響いて、それを力にする選手になった感じがしています。陸上部の方や、スタッフ・従業員の皆さんの気持ちが彼女に届いて、それを力に日本代表になれたんだろうなと思っています。
横田:応援してくれる人が誰なのかとか誰のために走っているのかって、普段はあまり見えない。それは良い部分もあるけど、逆に言えば自分たちのために走っている感じになってしまう。でも、積水に入って部署の人たちが応援してくれる環境を作ってもらえたのが卜部は嬉しかった。
これは卜部だけでなくて新谷もそうですけど、そういった感謝の気持ちは積水に入って、より一層強くなったなと思います。
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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