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守りに入らない。過去を超えるために必要なこと

シーズン前半の振り返りを、
「チームとして足並みは揃ってきた」と話す
積水化学女子陸上競技部の野口英盛監督。

秋からはクイーンズ駅伝連覇という、
大きな目標に向けて、チームを
再びまとめなければいけません。

王座を守り続けるのは、優勝を目指すのと、
また違った難しさがあるもの。
今年の駅伝に向けての強化は、
「全体」というより「チーム力」が重要
だと、野口監督は話します。

決めたレースで結果を出すのが強さ

「6区間6人だけでオーダーを構成するのではなく、去年も最後までメンバー選考は悩みました。チームの総合力は高くなってきたし、今もけが人を除いて7人、提携しているTWOLAPS側でも3人が走れている状態。最後はチーム力が鍵になるし、その能力が高ければ高いほどチーム力は上がるから、これからは特にその部分を意識して強化していきます」

駅伝に向けての展望を、そう話す野口監督。
これから本番のクイーンズ駅伝まで、約3カ月。
それまでの試合は、9月末の全日本実業団陸上、
その他は記録会が2~3回と、特別レースがあるぐらい。
選手たちがパフォーマンスを発揮する機会も、
限られています。

でも、その中で、それぞれが強さを
身に着けていかなければなりません。

「合宿の予定も調整しながら、各試合で調子を見ながら選考していきます。過程も見ますが、やはり記録や狙った大会で結果を出すのは重要。風が強かろうが雨が降ろうが、決められたレースで結果を出すのが本当の強さだし、最後は大事になると思います」

新しい力が入ってこないといけない

2連覇を達成するのために、
チームに必要なことは何でしょうか

「相手の強さもありますけど、必要なのは主要区間の競争力。1区・3区・5区に、ある程度違う力が入ってこないといけない。去年と同じメンバー・同じ戦い方だったら、多分勝てないですね。新しい力などが入ってこないと、優勝は手繰り寄せられないという気はしています」

「そういったところで、3年目を迎える3人(佐々木梨七、弟子丸小春、長澤日桜里)や、今年の新人2人(田浦英理歌、道清愛紗)。あと鍋島(莉奈)あたりが、どこまで意識を持ってやってくれるかだと思っています。そうなれば、他の選手も気合いが生まれてくるので、全体でプラスアルファを出していきたいです」


春・夏のトラックレースで、他チームの選手や
国内トップ選手と一緒に走り、
肌で強さを感じてきたメンバーたち。
その経験を、普段の生活やトレーニングに反映して、
選手自身にも成長が求められています。

そのために野口監督自身も、
挑戦をやめません。

「個人的に意識しているのは、守りに入らないこと。今年は、去年自分たちで出した大会記録を超えたいと思っているので、その意識をしっかり持って、若手がチームの軸になっていくように変わっていかなけれなならないと思っています。選手自身も意識を、もう1ランク・2ランクあげて、挑戦してほしいと伝えています。そういった指導は心がけていますね」

優勝を経験したからこそ問われる真価。
これからのシーズン後半も、
選手たちの成長を、
見守っていただければと思います。



文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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