応援できない。だからこそ、暖かい応援
見事、目標だったプリンセス駅伝2連覇を
達成した積水化学女子陸上競技部。
試合後、卜部蘭選手に話を聞きました。
「2連覇のチームの一員として走れたことを、素直に嬉しく思います。スタート前にも会社の方からメッセージをいただいて、応援してもらえる嬉しさを感じました」
だから、聞いてみたんです。
それは、メールとかで来たんですか？って。
すると、横からゴソゴソと取り出して
見せてくれたのは、手作りのメッセージボード。
花形の色紙のうえに、丸い吹き出しがあって、
そこには手書きの応援メッセージが書いてありました。
勇気を引き出す、励ましの言葉が溢れています。
「同じ部署の方からこの寄せ書きをいただきまして、本当にすごく嬉しかったです。レースに行く前も読ませていただいて。」
と、本当に嬉しそうに卜部選手は話していました。
口々に語った感謝の言葉
優勝を飾ったプリンセス駅伝。
レース後、選手たちが一様に語ったのが、
応援に関することでした。
1区 佐藤早也伽選手
「レースの前にたくさんのメッセージをいただいて、従業員のみなさんがすごく応援してくださっているのが伝わってきて、すごく嬉しかったです。それに応えられるように走って、目標の優勝ができて本当によかったです」
3区 新谷仁美選手
「やっぱり一番堪えたのは、無観客という精神的なところ。それに私たち選手側も、慣れていかなければいけないし、直接の応援だけじゃなくて画面越しからの応援があるのをわかった上で、力を出し切らなければいけないと思っています」
4区 宇田川侑希選手
「ここで走れるのは、会社のみなさんの日頃のサポートのおかげだと思っています。従業員のみなさんや積水化学という会社の人たちに、喜んでもらったり恩返しをすると考えたら、クイーンズ駅伝では最高順位を狙っていきたい」
5区 和田優香里選手
「今回は沿道の応援がなかったんですけど、これまでの応援メッセージや応援動画が本当に自分の力になりました。10.4㎞の長い区間でしたが、いつもの沿道の応援以上に、スタートするまでの応援が心に強く残っています」
6区 森智香子選手
「会社の方から、大会前に本当にたくさんのメッセージをいただいて、すごく嬉しかったですし、このコロナ禍で支えてくださっていることに恩返ししたいと思っていました。だから、今回優勝できて、本当に良かったと思います」
力になろうとしていただいた気持ちが嬉しい
駅伝といえば、走る6人の選手だけではなく、
他の走れないメンバー、スタッフ、
そして会社の方々と一緒に走るもの。
その中で沿道からの応援は、トラック競技より
距離が近いのもあり、大きな意味をもちます。
その沿道からの応援が、今年は新型コロナウイルスの
影響でありませんでした
（それは当然、仕方ないことですし、この状況下で
大会を開催していただいた運営の方々には
感謝の言葉しかありません）。
だからこそ、応援できない中で、
どうしたら力になれるのか考えて、
趣向を凝らして送っていただいた数々の応援。
その気持ちが、何より暖かく、
選手たちの心をうちました。
奮い立たせるメッセージ
初めての実業団駅伝、トラック競技中心だったので
久々の駅伝となった2区の卜部選手。
800m・1500mを走るときより、
「ちょっと違う緊張感がありました（笑）」と
キュートな笑顔を見せる彼女は、こう続けます。
「本当に応援していただいたおかげで、自分自身をあらためて奮い立たせたり、本当にパワーをいただきました。寄せ書きも、本当に嬉しくと思うと同時にすごくパワーをいただいて、今日は久しぶりの駅伝で緊張感もあったんですけど、頑張ろうという気持ちでスタートラインに立つことができました。本当に感謝しかないです」
「レースは無観客だったんですけれども、そうやってメッセージをいただいたり、応援していただいていることを頭に思い浮かべて、レース中も走ることができました。本当に会社の皆さんのおかげだなと、改めて思います」
応援できない。だからこその感情
応援できない。だからこそ、
伝えてもらった大切な感情があります。
そのひとつずつが、選手を前に進ませる
原動力になりました。
本当に、たくさんの応援ありがとうございました。
その想いを胸に、チーム一丸となって
クイーンズ駅伝へ向かいます
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