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カモシカのような

美しく軽やかに。
颯爽(さっそう)と駆け抜ける、その姿を見て、
目を奪われました。

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そして、率直に感じたのです。

「カモシカのような脚」とはこういうことを言うのかな。

と。


実は「ガゼルのような脚」

9月に行われた全日本実業団陸上2020、1日目の1500m、3日目の800mで優勝を飾り、2冠を達成した卜部蘭(うらべ らん)選手。

今後の女子陸上中距離界をひっぱる存在になるであろう、そんな風格漂う走りは圧巻でした。

その走りは、まるでトラックを飛び跳ねるように軽快で、後ろ姿さえ魅力的でした。

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その姿を見て、「カモシカのような脚」という言葉が頭に浮かびました。続に言う、スラっとした細い足、を表現するために使われる表現です。
でも、「本当にカモシカの脚は細いのか?」と思ったので、調べてみました。

やはり由来には諸説あり、純粋に「カモシカの脚」=「細い」わけではないようです。

イメージとしては、どちらかというと「ガゼルのような走り」の方が近いかも。


見る価値のある選手、走る姿で魅力を伝えられる選手

ただ、由来はどうあれ、「カモシカのような脚」が「美しい脚」を表す言葉であることに、間違いはありません。

そして、それこそが、この記事で伝えたかった真意。

細くても、強く美しい脚で跳ぶようにトラックを駆け抜けた卜部選手。

その姿には、見るものを一瞬でとりこにするような、美しさがありました。

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現地で見る価値のある選手、走る姿だけで中距離の魅力を伝えられる選手、そんな表現が彼女には似あいます。


明日から新潟で行われる、陸上日本選手権。
彼女はまた“カモシカのような脚”で、軽やかに颯爽と、トラックを走ってくれることでしょう。
その美しい姿に、ご期待ください。


【大会出場予定】
10/1〜10/3 第104回日本陸上競技選手権大会(新潟)
◇800m(10/2予選・10/3決勝)
卜部 蘭
◇1500m(10/1予選・10/2決勝)
卜部 蘭


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